旅する写心~Someone To Watch Over Me

2019年古賀GCで行われた日本オープンで
アマチュアの豊島豊は過少申告で失格という
悔しい思いをした。
「自分のゴルフ人生で、
日本オープンの成績を失格で終わらせたくない」
そんな思いを抱きながら戦い続けた。

アマチュアが日本オープンに出場することは
簡単なことではない。
ましてや仕事をしながら
ミッドアマチュアとして出場権利を得るには、
日本アマに勝つか
日本ミッドアマに勝つしかない。
どんどん若い選手は出てくるし、自分は歳をとっていく。

しかし豊島は歳を重ねるごとに
ゴルフが上手くなっているように感じる。
昨年3度目の日本ミッドアマのタイトルを獲り
念願の日本オープン出場を果たした。
今年の会場は三甲GCジャパンコース。
全長7178ヤードは40歳を過ぎたものには途方もない長さだ。
今や“中年ゴルファーの星”となった豊島。
これからも彼のゴルフスタイルを見続けたい。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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