定番の“白アイテム”こそセンスが問われる!スタイリストの着こなし術 vol.2

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お洒落のスペシャリスト達に、定番の白アイテムをブラッシュアップさせる着こなし術を学ぶ第二弾。定番カラーだからこそ、周囲と差をつけるワンランク上のコーディネートをマスターしていきましょう。

「カルフォルニアを意識した白×グリーン」

Styling by

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キャップ¥5,500、タートルネックニット¥24,200、コーデュロイパンツ¥20,900(マンシングウェア、商品詳細A)、シューズ¥20,900(キャロウェイアパレル、B)、グローブ¥1,870(タイトリスト、C)、ソックス、サングラス(スタイリスト私物)(全て税込)

今回のテーマが白を格上げするということで、より白が引き立って、なおかつ高級感があるように見えるコーディネートにしました。キモはパンツにアップルグリーンを持って来て、それ以外をすべて白でまとめたこと。カジュアルですがあえて靴はウイングチップ風のスニーカーを選んで格上げしています。コーデュロイや柔らかいニットを選び、素材でも高級感を演出しました

色数を2色に絞り、あれこれ色を使わないのは、日々のコーディネートにもすぐ取り入れられそう。カジュアルさもありつつ、高級感も漂わせるのが大人の白スタイルのコツなのですね。高級感の中にも爽やかさが感じられ、周囲にも好印象を与えてくれそうです。

私はLA好きなので、有名ハンバーガーチェーン『In-N-Out』(インアンドアウト)の飲み物や靴下をさりげなく白とグリーンの中に溶け込ませています。明るさを意識しながら白とグリーンだけでまとめ、カリフォルニアのヤシと白い砂をイメージしたコーディネートにしました

どこかヌケ感を感じる、まるで澄んだ潮風を受けているような爽快感があるのは、アメリカ西海岸のカラっとした陽気をイメージしたコーディネートだからこそ。そんなテーマ性を持たせるのも白アイテム攻略のコツといえます。

KEY ITEMキャップ

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一番のポイントはキャップです。通常であればブランドネームが入るキャップが多いですが、これは星条旗風のマークでその中にペンギンマークのグリーンが入っていて、なにげにパンツやクラブのグリップのグリーンと合わせています。さりげない色繋ぎが綺麗に整えてくれます

Kim-Chang(きむ・ちゃんぐ)

メンズファッション誌『Safari』のスタイリングを創刊から担う同誌の看板スタイリスト。アメカジに精通し、LAを中心とした西海岸スタイルやハリウッドセレブのスタイルに造詣が深い。ゴルフは40歳を過ぎてからスタート。「平均スコアは……まだ秘密(笑)」

「白を引き立てるモノトーンは、黒とのバランスが重要」

Styling by

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ブルゾン¥23,100、ポロシャツ¥14,300(ジェイ・リンドバーグ、商品詳細D) 、パンツ¥19,800(トゥモローランド、E)、キャップ¥6,600(ジル&ロウズ、F)、ベルト¥22,000(ロイヤルアルバトロス、F)、ポーチ¥17,600、シューズバッグ¥14,300(ジョーンズ 、F)、シューズ¥59,400(ラムダ 、F)、グローブ¥5,500(ジーフォア、F)(全て税込)

今回はモノトーンでまとめました。白がメインになりますので、反対色の黒をバランス良く配色するのがポイントです

どこかモードも感じさせる、黒田氏らしいキレのあるスタイル。白を引き立てるためにあえて黒を使いますが、あくまで白コーディネートですから、黒のボリュームがキモとなるようです。緩急剛柔のバランス感覚が問われるコーディネートです。

小物も白黒でまとめているので、誰でもマネしやすいかと思います。皆さんが着やすいようにコーディネートしています。黒を多くし過ぎて重くならないことがポイントですね

足元はウイングチップ形の白黒コンビシューズで、スポーツ感の中にトラッドな印象を加えています。小物もレザー系の質感のものをチョイスして、大人感を加速しています。大切なのはバランスなのです。ゴルフウエアにもスタイルとしてのシャープさを求めるなら、ぜひマネしてみたいものです。

KEY ITEMジップアップジャケット

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白を際立たせるために黒を入れるのですが、その配色の分量みたいなものは気をつけてコーディネートしました。ですので、このジャケットの黒も白よりは少なめのボリュームです。あくまでも主役は白とするための大事なポイントです。

Ryo Kuroda

モードとクラシックを縦横無尽に行き来するセンスで『LEON』創刊時より一躍人気に。現在は『SENSE』や『MADURO』などの男性ファッション誌を中心に、ミュージシャンや俳優のスタイリングも手がける。ゴルフ歴は7年。「悪癖が治らないのが悩み(涙)」で、ゴルフテック by GDOでレッスン受講中。


STAFFスタッフ
Model
Laurent Takigawa
Photo
Tomoo Syoju
Hair & Make up
Megumi Matsumoto
Text
Gotaro Hosomura
Edit
Tsugumi Someno

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