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谷川俊太郎によるプラネタリウム作品や日本最大級のカレーイベントなど|休日カルチャーガイド

《閉ざされた世界》(部分)2024年 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. 撮影:中川周

知的好奇心を刺激し感性を磨く、今注目のイベント・展覧会等をBRUDER編集部がセレクト。暮らしに豊かなひとときをもたらし、ラウンドの合間に話したくなるような情報をご紹介します。

ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー

《周縁を中心に据えて》2023年 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. Photo: MASAYA KUDAKA

絵画や彫刻、VRインスタレーションやパフォーマンスなど、幅広く多元的な実践を通して、芸術の枠組みやその意味を問い直してきたライアン・ガンダー。不在や死、不可視、潜在性といったテーマを軸に、現実と虚構が複雑に絡み合う作品は、人間の言葉を話すカエル、読めない時計や仮想の国旗、ある兄弟の偽りの歴史など、具体的でありながら、捉えどころのない神秘に満ちている。日常に潜む物語や多層的な意味を、知的な遊び心と鋭いユーモアを交えながら展開するガンダーの世界にどっぷり浸ってほしい。

柚木沙弥郎 永遠のいま

《『トコとグーグーとキキ』絵本原画》2004 年 水彩、紙 公益財団法人 泉美術館蔵

2024年に101歳の生涯を閉じた染色家、柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)。自由でユーモラスな形態と美しい色彩が調和し、生命力にあふれた作品は、見る者の心をぎゅっとつかんで離さない。会場では、初めて制作した型染め布から、101歳の時に制作したコラージュまで、75年にわたる創作活動の全貌を辿ることができる。身の回りの「もの」に対する愛着や、日々のくらしに見出した喜びから作品を紡ぎだす柚木の仕事は、現代を生きる私たちに人生を愛し楽しむこと、世界を慈しむことの大切さを教えてくれる。

第13回神田カレーグランプリ決定戦2025

400店以上のカレー提供店がひしめく東京・神田。日本のカレーの聖地を舞台に、ナンバーワンを決める「神田カレーグランプリ」がいよいよ決戦を迎える。9月の事前投票で選ばれた上位20店舗が小川広場に一堂に会し、来場者はカレー1食を購入すると投票券が1枚もらえるシステム。インド各地、スープ、欧風など、バラエティ豊かな名店の味を一度に楽しめるのも魅力。お腹を空かせて参戦したい。

夜はやさしい

谷川俊太郎が自ら手がけた唯一のプラネタリウム作品が再上映中。 世界の6つの地域(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南アメリカ、北アメリカ、オーストラリア)のある夜を、プラネタリウム投影機「MEGASTAR-Ⅱ cosmos」によるリアルな星空と、フィールドレコーディングで収録された各地のリアルな環境音で再現。谷川氏の書下ろしを含む自選の詩に導かれながら、世界の夜を旅するストーリーに身を委ねれば、人類と夜のつながりや地球と宇宙の広がり、そこにいる自分の存在へと思いを巡らせることができる。



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Text : Akemi Kaneko

Edit : Yu Sakamoto

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