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著名建築家の手帳展から「その時」を考える体験型の防災展まで|休日カルチャーガイド

©Naito Architect & Associates

知的好奇心を刺激し感性を磨く、今注目のイベント・展覧会等をBRUDER編集部がセレクト。暮らしに豊かなひとときをもたらし、ラウンドの合間に話したくなるような情報をご紹介します。(毎週火曜日更新)

建築家・内藤廣 なんでも手帳と思考のスケッチ in 紀尾井清堂

©Naito Architect & Associates

「海の博物館」(三重県)や「牧野富太郎記念館」(高知県)で知られる、日本を代表する建築家・内藤廣の思考に迫る展覧会。会場では、1985年から現在に至るまでの40年分の手帳が年代別に展示されている。旅先でのスケッチや思考の概念図、プロジェクト図面や写真など、卓越した思想を持つ建築家の思考の跡をたどる貴重な機会だ。会場の紀尾井清堂も内藤廣によるもので、コンクリートキューブをガラスが皮膜のように覆う外観と自然光が差し込む 木製の美しい回廊も必見。

そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–

会場風景(ギャラリー2) 撮影:木奥恵三

地震、津波、風水害、火山噴火など、いつどこで発生するか予測がつかない自然災害。災害大国・日本に住む私たちが、避けては通れない現実をどう考えていくかーー。その問いに多角的なアプローチを試みた展覧会だ。会場では、多様なフィールドで活躍するクリエイターやデザイナーたちが、シミュレーション、プロダクトデザイン、古の伝承など、「そのとき」の先にある希望のかたちをさまざまな問いとともに提示しながら、私たちが直面するかもしれない未来に一筋の光を見せてくれる。

タピオ・ヴィルカラ 世界の果て

©Tapio Wirkkala. Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection - EMMA – Espoo Museum of Modern Art

北欧モダンデザインの巨匠、タピオ・ヴィルカラの生誕110年と没後40年を記念した日本初となる回顧展。フィンランドの豊かな自然と生命の神秘をインスピレーション源とし、多様な素材と空間への深い造詣をもとに多くの傑作を生み出したデザイナー、アーティストとして国際的な評価を得ているタピオ・ヴィルカラ。会場では、その多彩な活動を一望するように、約300点のプロダクトやオブジェの制作過程や背景を明かすドローイングや写真とともに展示。その造形美と思考の魅力に迫ることができる。



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Text : Akemi Kaneko

Edit : Yu Sakamoto

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