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「それだけで、いいゴルフ」 LUNA SEA真矢 55歳のゴルフスタイル

スペースシャワーTV/スカイA「A-Golf」とBRUDER連動企画。8月27日(水)公開の第10回には、LUNA SEAの真矢さんが出演する。音楽業界で第一線を走り続けるドラマーにゴルフに夢中になったきっかけや、こだわりのアイテムを聞いた。

LUNA SEAのドラマーとして、1990年代のヴィジュアルバンドムーブを牽引した真矢。55歳になった現在は、多くの後輩たちに慕われる“大御所”としての存在感を放つ。音楽活動にとどまらずゴルフ系YouTubeチャンネルにも出演するなど活躍の幅を広げ、硬派なロックバンドのベールに包まれていた穏やかでユーモアにあふれた一面や、ストイックな探求心を持った人柄を垣間見せる。

ゴルフの奥深さに引き込まれていったのは、本職である音楽との共通点、「理想と現実のギャップ」にあるという。ライブやレコーディングにおいて、自分の鳴らす音に満足したことはない。キットバランス、叩き方、リズム…すべてにおいて頭に描いたものとの乖離がつきまとう。

「自分が思い描いた演奏と、実際に録れた音って微妙に違うことが多いんです。ゴルフで言えば、いいショットが出てもスコアにつながらなかったり、スコアが良くても内容に納得がいかなかったり。最初はただボールにクラブを当てることに集中していたんです。そこに『こういう球を打ちたい』っていうスイッチを入れた途端、ズレが生まれてきた。『思い』と『結果』のギャップに魅了されたんでしょうね。音楽と似ていて、やめられない」。

実はゴルフにおいて、“職業病”と笑うドラマーゆえの悩みもあるとか。「手首にスナップを効かせるのが体に染みついちゃっているせいで、スイングで手首のコックを(余計に)使っちゃう。『手首はこれっ』って唱えながらクラブを振るんだけど…」。とはいえ、「テンポは一流(笑)」。音楽で鍛えたリズムのチューニングはスイングにも活きている。

「1年で100切り、3年で70台を出す」という意気込みでゴルフを始めてから15年が経った。最近、向き合い方に変化がある。「最初はただスコアにこだわって、がむしゃらに練習していましたけど、今は純粋にプレーを楽しめているんじゃないかな。上達をあきらめたわけではないけど、ゴルフを通じて友人や家族と時間を過ごすことの方が大切。みんなが18ホール笑顔で回れたら、それだけで“いいゴルフ”だなって思えるようになった」。

その価値観の変化は本職とも重なる。結成から終幕、そして活動再開を経て、LUNA SEAとしての時間はすでに36年を超えた。「(音楽も)昔は自分のため、今は客席(ファン)のためにやっている」。ステージを形作るのは観客の存在。客席が奏でる声援でライブは完成される。

年齢を重ね、視点や優先順位が少しずつ変わっていきながらも、根底にあるものは揺るがない。「体が動かなくなっても、ステージ上での“本気”だけは失くしたくない。ゴルフも同じで、結果がどうあれ、本気で向き合わないと面白くないんですよね」。ビートを刻むように、芝の上で静かに、熱く、自分自身と向き合う日々だ。

MY FAVORITE ITEM

Golf Bag:master-piece GOLF

「ブラックのシンプルなキャディバッグに、ステンシルアーティストの守矢努(もりや・つとむ)さんに入れてもらったペイント入り。カートバッグ、ボストンバッグも同じシリーズでそろえるほどお気に入りです」

Golf Marker:ちいかわミニフィギュア

「“100均”で購入したちいかわのミニフィギュアと、くら寿司の景品だった(?)くりまんじゅう。かわいくて癒されるし、一緒にラウンドする人との会話のきっかけになったり、緊張をほぐしてくれたりと大活躍。5つほどストックしています」


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撮影協力

太平洋クラブ成田コース

自然林の間にある平坦な湿地帯や草原を利用して造成された丘陵コース。距離は短いが、随所にハザードが配置されており戦略性を高めている。難度は高いが、レベルに応じた攻めをすれば、全てのゴルファーが十分に楽しめるコースでもある。

千葉県成田市川栗240 TEL:0476-35-8820

予約はこちらから
STAFFスタッフ
Photo
Takahito Ochiai
Edit & Text
Junko Itoi
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