「ロッカーはゴルフなんてしない」前言撤回のゴルフ愛 新藤晴一のゴルフスタイル

スペースシャワーTV/スカイA「A-Golf」とBRUDER連動企画。10月18日(水)公開の第5回にはロックバンド「ポルノグラフィティ」「THE野党」ギタリストの新藤晴一さんが出演する。今回紹介する使用アイテムはすべて自前。多趣味で知られる新藤さんに、ゴルフに夢中になったきっかけやゴルフスタイル、こだわりのアイテムを聞いた。



「ロッカーはゴルフなんてしない」、始める前はそう思っていた。ハワイでシュノケーリング(アクティビティ)をするみたいな感覚でプレーしたゴルフが、15年経ったいまもライフワークのひとつとしてこんなに夢中になるなんて思いもよらなかった。学生時代に野球に明け暮れていた新藤にとっての初ラウンドは「止まっている球なのに、こんなにも当たらないものなのか」と、苦いものだった。

ベストスコア「81」。ナイスショットが出れば、当然うれしい。だけど新藤にいわせれば、練習場でのナイスショット連発は「うれしい」とはちょっとちがうらしい。「うまくいかないから楽しいんです。だってそのために、オジサンたちは練習場に行くんだから。“壁”だって好物っていうか…」。ゴルフの楽しい瞬間について問うと「全部」という回答が戻ってきた。友人と乗り合わせてゴルフ場に向かう車内も、その日のスコアをつまみに、ゴルフについて語り合う食事もすべてが至福の時間だ。

ひとりでも、仲間とも、プレーしていない時だってゴルフのことを考える。うまくなるために仮説を立てて、練習して、ラウンドしてうまくいかなくて、また分析する。その繰り返しが好きだ。「『難しく考えずに打てばいいんだよ』というアドバイスは、自分にとってゴルフの楽しみを半分捨ててしまうようなものなんです」。

ゴルフに夢中になった理由は「すべてが言葉にできること」だという。スイング理論も、プレー中に生まれる感情も、“言葉”で表現することができる。音楽的な表現力や、曲作りに必要な繊細な感性はそうはいかない。「ゴルフも小手先ではうまくいかないように、ギターのピッキングも指先の力じゃなくて、手首を緩めると安定する。テクニックの部分で言語化できるロジックは似ているけど、音楽とは対極にあるんじゃないかな」。

モノを作って、出来上がった時の喜びこそ、新藤を支えるモチベーションだ。困難にぶつかったり、落ち込むこともあるけど、そんな時はゲームに没頭する。「人生には“無駄な時間”を過ごしていい権利が与えられていると思っていて、再び這い上がるために必要なもの」だと捉えている。キャリアを重ねてきた今だからこそ「自分の心が昂るものを作りたいし、やりたいことを優先してやってきた」。現在は音楽活動に加え、ミュージカル演出や執筆活動など、表現の幅も広がった。

「ゴルフ場の近くにはいいキャンプ場もある。ラウンドして、キャンプして、ゴルフについて語らいながら、肉を食べてハイボールを飲んで。最高じゃないですか。大人になって友達を作るきっかけにもなったし。だからゴルフと出会えて良かったと思っています」。ゴルフもまた、新藤の心を昂らせるもののひとつだ。

MY FAVORITE ITEM

Styling:トップス/HYPEGOLF、ボトムス/HYPEGOLF、キャップ/HYPEGOLF、シューズ/gravis golf

Umblella:KASCO ウェザーフリー晴雨兼用ワンタッチ傘

レジャーとはいえ、疲れは翌日に残したくないから日焼けには気を使うほうだ。「日焼け止めももちろん使用するけど、塗りなおすのが億劫になりがち。この傘のとにかくすごいところは、持つたびに何度でも驚けるその“軽さ”(295g)です。ゴルフのマストアイテム」

Golf Item: CaddyTalk CUBE(キャディトークキューブ)

3次元測定モード(キャディモード)を搭載した距離測定器。「僕の技術では、プロのようにピンに向かって真っすぐ歩いて行けるわけじゃない、左右のラフを行ったり来たり、カート道路とは逆の方向にボールが飛んでいくこともある。でも、この測定器ならカートに居ながら、ボールとピンまでの距離を測定できるので、クラブ選びが楽に行えるので気に入っています」


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STAFFスタッフ
Photo
Shintaro Sumida
Edit & Text
Junko Itoi
撮影協力

カメリアヒルズカントリークラブ

国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」の開催コース。安田幸吉氏が設計したコースはフラットで広いフェアウェイと、巧みに配されたハザードによりすべてのプレイヤーが楽しめる。クラブハウスはヨーロピアンエレガンスな雰囲気で、贅を尽くした空間ときめ細かなサービスを提供している。

千葉県袖ケ浦市大竹265番地 TEL:0438-75-4111

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