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手元は口ほどに物を言う ブシュロン「キャトル」が語る自分スタイル

時代やトレンドに左右されることなく、長年愛用できるアイテムには格別な存在感がある。手にするだけで、これまで以上の満足感を得られ、自分自身もさらに磨かれていく。BRUDER編集部が選んだ、そんな『大人名品』と呼ぶにふさわしいアイテムを紹介します。

大人名品vol.14 
BOUCHERON(ブシュロン)『キャトル』

“手は口ほどに物を言う”。無意識の所作にこそ、人の本質はにじむものだ。そして、手元の演出として特別な役割を果たすのが、ジュエリーの存在だろう。フランスを代表するハイジュエリーメゾン「BOUCHERON(ブシュロン)」は、160年以上の歴史を持つ。代表的なアイコン“キャトル”コレクションは、選び方や着け方でスタイルを語るジュエリー。装飾品にとどまらない自己表現のためのアイテムだ。

先駆者フレデリック・ブシュロン

創業者のフレデリック・ブシュロン©BOUCHERON

ブランドの礎を築いたフレデリック・ブシュロンは、“価値のありか”を見抜く人物だったといわれている。織物商を家業とする家庭で育った彼は、幼少期からレースやオートクチュールなどに用いられる高級生地を熟知していた。審美眼が自然と養われ、わずか14歳にしてジュエラーを目指すことを決意していたという。

まずは、パリのジュール・シェーズに弟子入りしてジュエリーを学んだ後、当時人気の宝飾店だったパレ・ロワイヤルのティシエ・デシャンでビジネスの基礎を学んだ。1858年、自身のメゾンをパレ・ロワイヤルにオープン。彼は常に新しいジュエリーの在り方を模索し、身の回りのあらゆるものからインスピレーションを得て創作に役立てた。その着眼点は当時のジュエラーとは一線を画すものだった。

©BOUCHERON

ジュエリーのデザインは宝石が起点である――そんな考えが主流だった時代に、人を魅了するには異なる視点を取り入れることが必要だと考えた。光の扱い、身に着けたときのたたずまい、そして個人との調和。すべてがそろってこそ、ジュエリーは完成するという信念だった。伝統技法を尊重しながらも、従来はハイジュエリーに用いられなかった素材にも目を向け、単なる贅沢品にとどまらない革新的な作品を生み出した。

常識を疑うことから生まれた革新

クエスチョンマーク ネックレス©BOUCHERON

1879年には、初となるクラスプ(留め具)のないハイジュエリー作品『クエスチョンマーク ネックレス』を生み出した。ハイジュエリーの着脱には人の手助けが必要だった当時、女性が自分で装着できるデザインは画期的なものだった。この作品は1889年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞した。

真に革新的だったのは、技術そのものよりも“美しさの定義”を更新した点にある。装着の所作すらもデザインの一部と捉えた発想は、誰かに誇示するための装飾ではなく、自分自身のスタイルを完成させる新たな価値を広めることとなった。

ヴァンドーム広場という選択

ブシュロン ヴァンドーム広場本店(1893年)©BOUCHERON

今や世界中のメゾンブランドが軒を連ねる「ヴァンドーム広場」。1893年、この広場に初めて出店したブランドこそブシュロンだった。光が差し込む広場26番地は、宝石の輝きを際立たせた。最先端の装いに身を包んだ貴婦人が、閑静な住宅街であった広場を通り道にしていたことから可能性を見出した。このが決断が単なる立地戦略にとどまらず、ジュエリーの中心地となる礎を築いた。

『キャトル』の誕生

QUATRE CLASSIQUE キャトル クラシック ダイヤモンド リング ラージ©BOUCHERON

アイコンコレクション『キャトル』は2004年に誕生した。なかでも『キャトル クラシック』は、ブランドの核を体現する存在だ。異なる4つの意匠——グログラン、クル ド パリ、ダイヤモンドライン、ゴドロン。それぞれが独立した個性を持ちながら、ひとつのリングとして調和する。この4つのコードは、クチュールや建築など、ブシュロンに受け継がれる創造の源泉を表している。

QUATRE CLASSIQUE キャトル クラシック ペンダント ラージ©BOUCHERON

伝統を継承しながら、革新を追い求めること。それがブシュロンの独自性であり、キャトルにもその姿勢が反映されている。流行を追い求めるのではなく、身につける人に寄り添う。キャトルは、身につける人の在り方まで映し出すジュエリーだ。

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お問い合わせ先

  • ブシュロン カスタマーサービス TEL: 0120-230-441

Text : Yumi Takahashi

Edit : Junko Itoi

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