BRUDER

メニュー 検索する
閉じる

“世界最古の薬局”サンタ・マリア・ノヴェッラが生んだ究極のフレグランス

時代やトレンドに左右されることなく、長年愛用できるアイテムには格別な存在感がある。手にするだけで、これまで以上の満足感を得られ、自分自身もさらに磨かれていく。BRUDER編集部が選んだそんな『大人名品』と呼ぶにふさわしいアイテムを毎月紹介します。

大人名品vol.12 
Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェッラ)『フィレンツェ1221エディション』

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会(現在のフィレンツェ本店)の販売ホール

五感が目覚めるような香りに出会ったことはあるだろうか。刺激的でありながら決して強烈ではなく、からだにすっと溶け込み、気づけば空気の一部になっている。そんなフレグランスの本質を象徴しているのが、『サンタ・マリア・ノヴェッラ』だ。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会(現在のフィレンツェ本店)の旧薬局室

“世界最古の薬局”と称されるメゾンが手がける「フィレンツェ1221エディション」は、アクア デッラ レジーナやポプリなどの象徴的な香りで構成され、香水だけでなく、ディフューザーやボディミルクも含まれる。香りを“感じている”という意識すら、いつの間にか薄れていくほど自然に受け入れられる。それでいて、これがあるのとないのとでは、日常の質に明確な差が生まれる。さりげないが、確かな存在感を放つフレグランスである。

“癒す”ことから始まった、香りの哲学

サンタ・マリア・ノヴェッラ

1221年、イタリア・フィレンツェ。サンタ・マリア・ノヴェッラ修道院はドミニコ会の修道士たちによって設立された。礼拝に訪れる人々のなかには、けがや病に悩む者も少なくなかった。修道士たちは院内の菜園で育てた植物を用い、薬や塗り薬などを作り始めたという。その後、ばらの花びらを蒸留したハーブウォーターを調合。その発想から生まれた代表的なアイテムが、今も語り継がれるローズウォーターだ。

植物が本来持つ力を引き出し、心身を整える。香りは、贅沢品である前に、人を癒すための手段だった。その哲学が800年を経た今も、このメゾンの根幹を成している。

香りが文化へと昇華した瞬間

フィレンツェ1221エディション より オーデコロン アクア デッラ レジーナ 100ml¥22,000/税込

時は流れ、1533年。サンタ・マリア・ノヴェッラは、ヨーロッパ香水史において重要な役割を担う。ルネサンス期フィレンツェで、銀行業・金融業によって栄華を極めた名門メディチ家。その娘、カテリーナ・ディ・メディチが、ヴァロワ家のアンリ二世に嫁ぐ際、故郷フィレンツェの優雅さと気品を伝えるために持参した香りが、メゾン最古のフレグランス『アクア デッラ レジーナ』だった。

柑橘を基調としたエレガントな香りは、“王妃の水”と称されるほど華やかで、王宮で瞬く間に評判となった。1612年には、トスカーナ大公より王室御用達製造所という名誉ある称号が与えられた。

自分に立ち返るためのパートナー

フィレンツェ1221エディションより ポプリコレクション

同じ香りであっても、その日の体調や心のありようによって印象は変わる。昨日は軽やかに感じたベルガモットが、今日はどこか深く、落ち着いた表情を見せる。そんな微細な変化に気づかせてくれるのも、フレグランスの魅力だ。

オードトワレかオードパルファムか。形式の違い以上に大切なのは、自分の生活のリズムに合っているかどうか。忙しない日常のなかで、ふと立ち止まり、自分を取り戻す。心身をチューニングするきっかけが香りであるなら、それほど洗練された習慣はないだろう。「フィレンツェ1221エディション」は主張しすぎることなく、ただ寄り添う。引き寄せられるよう手に取った香りこそ、ジェントルマンにふさわしいパートナーである。

<関連記事>最高峰の温もりは体感でこそ語れる PYRENEXのダウンジャケット

お問い合わせ先

  • サンタ・マリア・ノヴェッラ・ジャパン TEL:03-6384-5188

Text : Yumi Takahashi

Edit : Junko Itoi

閉じる