世界一の眼鏡店が選ぶ、これからの季節に必携のサングラス5タイプ

イタリア・ミラノの眼鏡国際展示会MIDO(ミド)展において、最優秀店舗賞を2年連続受賞という快挙を成し遂げたグローブスペックス。今年は新設されたイノベーション部門で渋谷店が受賞。そんな世界一の眼鏡店の代表が選ぶ、おすすめサングラス5タイプを紹介しよう。

 

 

チタニウムフレームがゴルフに似合う

ゴルフをするのだからゴルフに特化したサングラスが一番だろうと思いがちだが、じつはそうとは限らない。それは、普通のサングラスでも調整次第でスポーツに対応できるからだ。岡田氏ご本人もスポーツはするが、いつもかけているサングラスをきちんと調整することで、激しい動きをしたとしても不自由はないという。

極論を言ってしまえば、どんなサングラスでも調整をすれば、ゴルフで使えてしまうということだ。ただ、スポーツ用サングラスに慣れ親しんだゴルファーにとってみればそれは少々不安で、できればスポーツに寄せたものがほしいのも確か。そこで岡田氏がゴルフシーン用に選んでくれたのが、チタニウムを使ったサングラスだ。

(左)LINDBERG sun 8303 C06-U9 ¥55,000 (右)LINDBERG Mof titanium 4502 K24M/10 ¥58,000 ※すべて税抜


ブランドはデンマークの「リンドバーグ」。デンマークデザインの神髄であるミニマリズムを継承しながら、徹底して機能性が追求してある。素材には一貫して最も高いグレードの純チタニウムを採用し、構造にはネジやロウ付けなどの接合を使用しないのが特徴。シンプルながら極めて丈夫かつ軽量で柔軟性に富んでいる。

★岡田氏おすすめPOINT:「金属に純度が一番高いチタニウムを使っているため、まったく錆びません。その上、とても軽量です。肌に当たる部分には医療用シリコンのゴムを使ってあるので、汗でも滑りにくくなっています。スポーツでも使いやすく、ゴルフにももちろんですね。タウンユースと兼ねてもカッコ良いと思います」

 

これからの季節にピッタリな軽やかカラーサングラス

今のサングラスのトレンドは、フレームが太くてゴツいものより細いもの、あるいは色が薄めのフレームを採用するのが全体的な潮流。これはゴルフでもタウンユースでも押さえておきたいポイントだ。

特にこれから迎える盛夏に向けてチェックしておきたいのが、軽やかカラーのサングラス。透明系のフレームや、美しい色合いのものを選ぶと良いだろう。一見、カラーサングラスはハードルが高そうにも思えるが、自分の顔に合った形、そして全体のバランスを考慮して選べば、普段のコーディネートを格上げする武器となる。

(左)Robert Marc 937 353 ¥47,000 (中)Lesca LUNETIER ZULU 8 ¥37,000 (右)Anne et Valentin SANTORIN 8A57 ¥43,000 ※すべて税抜


★岡田氏おすすめPOINT:「以前は太い黒や茶色のフレームのものが多かったのですが、最近はプラスチックでも透明なものなど、割と軽やかなものの人気が高いです。レンズも濃いカラーより、うっすら目が透けて見えるものの方が、色気があって良いと思います」

選ぶ際のコツは、前述の通り、顔の形だけではなく、全体のバランスを見ること。失敗しがちなのは、顔だけが写る鏡で判断することだ。

「みなさんサングラスを選ぶとき、小さな鏡で顔だけを見て判断していらっしゃいますが、そうすると全体的なバランスを見落としがちです。自宅に帰って初めて全身鏡で初めて見て、イメージと違った!とならないように、購入する前に大きな鏡で全身を見るというのはとても大事なポイントです」

また、カラーを取り入れるといっても、あくまで“軽やか”なのが条件。大人なら原色などのビビッド過ぎるものは避け、美しさの中に落ち着きがある色味のものを取り入れると良いだろう。

 

素材コンビネーションが新しい!

プラスチックだけ、金属だけではなく、それらをコンビネーションしたサングラスが新鮮だ。ニューヨークの「ロバート・マーク」、ロサンゼルスの「ミスター・ライト」などのビッグブランドからも登場しており、見逃せない潮流のひとつといえるだろう。

(左奥)GLOBE SPECS ETHAN シルバー ¥39,000 (左前)Robert Marc 940 311 ¥50,000 (右奥)Mr.Leight Getty S 48 Matte ¥63,000 (右前)Mr.Leight Doheny SL 54 Platinum ¥80,000 ※すべて税抜


★岡田氏おすすめPOINT:「トレンドでいうと、フレームは太いものから段々細くなってきていて、さらに昨年ぐらいから金属と別素材を組み合わせたものが出始めました。クールなだけではなく、華やかな印象が加わるのでおすすめです」

黒のプラスチックフレームながら、レンズ周りにゴールドの金属が配され大人っぽい。黒にゴールドが少しあるだけで一気に上級者に。サングラスは顔の中心にくるものなので、ちょっとしたこだわりや変化でも、人に与える印象はガラリと変わる。

 

華奢フレームのダブルブリッジ

(左奥)Robert Marc 788 401 ¥59,000 (左前)Robert Marc 465 95 ¥47,000 (右奥)GLOBE SPECS SULLIVAN C1 ¥31,000 (右前)Anne et Valentin SAHARA 8A53 ¥43,000 ※すべて税抜


ダブルブリッジとは、左右のレンズをつなぐ中央部分の橋渡しが2本になっているフレームのこと。初めからダブル仕様のものと、クリップをはめてダブル仕様になるものがある。強度とともに、かけたときのインパクトも倍増する効果のあるサングラスだ。

★岡田氏おすすめPOINT:「ダブルブリッジのデザインは、アメリカでジェット戦闘機ができた時に、ヘルメットを被ったまま掛けたり外したりしていたパイロットグラスを起源としています。衝撃が加わってもねじりや歪みが出ないようにブリッジが2本になっているのですが、デザインが進化して、最近は華奢なものが増えてきています。太めのフレームだとなかなかハードルが高いですが、細いモノであれば意外としっくりくるのでおすすめです」

グリーンのレンズを採用したゴールドフレームのサングラスは、グローブスペックスのオリジナル商品。

「セレクトで補いきれないものは、自分でデザインして販売しています。鯖江で作っているので製造のクオリティ面でも安心して掛けて頂けると思います」

 

シルバーなのに軽量!? 秘蔵っ子サングラス

(左)GERNOT LINDER 476D RG ¥89,000 (右)GERNOT LINDER 475D PD ¥89,000/Robert Marc Clip 465 95 ¥20,000 (中)GERNOT LINDER 477D SN ¥89,000 ※すべて税抜


これまで数多のブランドが挑戦したが、眼鏡を製造する上で不可欠な剛性とバネ性を持たせることが困難だった素材、スターリングシルバー。だがルノアのデザイナーのゲルノット・リンドナーがこの度、この925スターリングシルバーコレクションを実現させた。変わり種だが、シルバーのテンプルのサングラスは画期的でかなり珍しく、その質感も楽しめる。

★岡田氏おすすめPOINT:「925スターリングシルバーは柔らか過ぎて製品化が難しかったのですが、シルバーにバネ性を持たせる事に初めて成功して実現しています。金属のプレス加工を銀にうまく当てはめています。派手ではありませんが、スターリングシルバー製のサングラスはこれまでにないものです」

シルバーの美しい質感と光沢はそこなわず、眼鏡に必要なバネ性と剛性があり、たゆみがあるのでかけやすい。劣化が少ないのも特徴。

サングラスは顔のど真ん中にくるものであり、かつレンズの色も濃いので、掛けるその人を強く印象づけるアイテム。つまり、その人のファッション感度が測られやすいアイテムでもある。

最新のトレンドを押さえつつ、自分のイメージを優先することも大切だ。ポイントは第三者目線。自分を客観視して見ることが重要というわけだ。しかし、少しでも迷いがあるならプロの意見を聞くことをおすすめする。そう、グローブスペックスに行けば間違いはないということだ。

【グローブスペックス 渋谷店】
〒150-0041
東京都渋谷区神南1-7-9 1階
Tel:03-5459-8377
営業時間:11:30 - 20:00 無休
http://www.globespecs.co.jp/

  • Shooting by Yoshifumi Ikeda
  • Text by Go Hosomura
  • Edit by Yuka Sato

bruder.golfdigest.co.jp

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