創業以来変わらないモノ作りに対するこだわり、そして革新的なイノベーションを続け、世界中のゴルファーにゴルフの楽しさを届け続けてきたPING。今回、米国PING,inc.社長/ピンゴルフジャパン株式会社代表取締役社長を務める、ジョン・K・ソルハイム氏が来日を果たした。そして、BRUDERスーパーバイザー戸賀敬城との対談が実現。数々のファッション媒体で編集長を歴任し、最高のクオリティを知る戸賀と、ゴルフ界の最前線を走るジョン氏、強い“こだわり”を持つふたりの共通点とはー。
戸賀敬城(以下、戸賀):ジョン社長には忙しい時間を割いて頂き、この対談が実現しました。まずはどのようにゴルフに関わってきたか知りたいのですが、いかがでしょう?
ジョン・K・ソルハイム氏(以下、ジョン氏):家族で「PING」というゴルフ・ビジネスに携わっているので、5歳からゴルフを始めました。当時の記憶はあまり無いですが、おそらくこれくらいの時期にはゴルフをやっていたと思います(笑)。以来、切れ目なくゴルフに携わり続けていますね。
戸賀:5歳からですか!僕も若い頃にゴルフを始めましたが、体を痛めてしまったこともあって、一度やめてしまいました。それが33歳の時、ゴルフブランドやファッションブランドのトップの方々から「ゴルフをやろう」とお誘いを頂いたこともあって、「またゴルフをはじめよう」ということになりました。ちなみに、印象に残っているゴルフコースはありますか?
ジョン氏:私が好きなゴルフコースは、アイルランドの「バリーバニオン・ゴルフクラブ」です。ここは非常に難しいゴルフコースで、とても印象に残っています。
戸賀:僕はハワイのラナイ島にある「マネレ・ゴルフコース」です。ビル・ゲイツが結婚式を挙げたことで有名な場所ですが、まず景観が素晴らしい。特に忘れられないのがシグネチャーホールの12番。パー3なんですが、完全に海越えで花道が一切ないんです。つまり、逃げ場がない。プレイした時は風も強かったんですが、たまたまパーが取れたんです。ホールインワンをしたり、良いプレイをしたコースは絶対に記憶に刻まれますよね。
ジョン氏:そう言った意味では、カリフォルニアの「サイプレスポイント・クラブ」ですね。ここも有名なゴルフクラブですが、70台で回ったことが一番記憶に残っています。
戸賀:社長はゴルフ業界の最前線にいる訳ですが、現在の状況をどのように捉えていますか?
ジョン氏:業界全体を考えると、明るい兆しが見えてきたように思います。2017年度はあまり良い状況とは言えなかったのですが、そこで底を打ったと言っても良いでしょう。色々な方面から話を聞いていると、そんな印象を受けています。
戸賀:昨年はファッション業界もなかなか厳しい状況でした。それでも富裕層の間ではファッションは好調です。分かりやすく言うと、高い商品が売れています。例えば、腕時計が顕著ですね。そして、彼らを取り巻くトピックに必ずゴルフがある。リシャール・ミルやウブロ、多くの高級ブランドがゴルフに関するイベントを積極的に行っている。この流れは2018年もさらに進むと考えています。
ジョン氏:私もそう感じています。アメリカにおいて過去10年間を振り返ってみると、会員制のゴルフクラブであったり、高級なゴルフ場は人を集めています。そう言った意味でも、富裕層はゴルフに熱が入っている。そこから少しずつですが、一般のプレイヤーもゴルフを楽しめるようになりつつある状況も見えますね。
ジョン氏:そう言えば、戸賀さんはPINGを愛用して頂いていると聞きました。
戸賀:もちろんPINGのパターを昔から知っていたんですが、クラブに関してはドライバーの「i25」から使い始めました。僕のイメージでは、PINGが好きな人は”通”ということです。モノを分かっている人が使っていて、僕にも薦めてくれるイメージがありました。
ジョン氏:ありがとうございます。
戸賀:最近は知る人ぞ知るというブランドから、かっこいいブランドというイメージを持つようになってきましたね。性能や限定モデルというのも重要ですが、人と違う物だったり、人よりもいい物を使っているという優越感を大切にしています。あと、PING社には僕のゴルフ仲間がいて、年に4〜5回はラウンドしているんです。ふたりとも良いライバル。PINGの最終兵器は、彼らを倒す重要なツールでもありますね(笑)。
ジョン氏:所有して嬉しいブランドと、戸賀さんに言って頂けたのは大変誇らしいです。PINGのクラブは、ただフィティングして、購入してもらうのではなく、できる限り生涯使って頂きたいと思っています。我々としては、PINGのクラブを好きになって、広めてくれるプレイヤーは、我々のアンバサダーだと思っています。ファミリーの一員と言ってもいいほどです。
戸賀:ファミリーとしてお伺いしたいんですが、クラブを開発にするにあたって、PINGのポリシーをぜひ知りたいです。
ジョン氏:PINGには非常にユニークな開発方針があります。それは、必ず前作を超えるということ。ゴルフクラブは一気に性能が向上するということはありません。必要な知識を理解したうえで、ひとつひとつ小さな積み重ねを繰り返していくことで、大きな結果に結びつくと我々は考えています。これを「バランスアプローチ」と呼んでいるんですが、全体でレベルを上げていく手法ですね。
戸賀:興味深いアプローチですね。
ジョン氏:開発チームは、なるべく効率よく次の製品を開発するために、すべての「知識」を共有しています。こういった開発体制をとることで、良いクオリティの製品をスピーディにお届けすることができるわけです。
戸賀:今、僕のゴルフバッグには「G400」はウッドからユーティリティまで、アイアンは「i200」、パターは「VAULT」が入っています。僕はかなりのビビリなので、かなり打ち込んでからでないと、コースデビューができないんです。でも、PINGのクラブはすぐにコースでも使うことができています。あまり気張らずに、自信を持って使うことができる。打ってすぐに、「このクラブなら行ける」と思えるんです。僕はアプローチにイップスがあるんですが、それを払拭してくれるのもPINGのウェッジですね。このギアで、先ほど話したPING社のゴルフ仲間を倒したこともあるんですよ。
ジョン氏:オメデトウゴザイマス(笑)。ひとつ面白い話があります。契約選手のバッバ・ワトソンが、新しいクラブをテストする時は、その新しいクラブだけを持って18ホールを回るそうです。彼の考え方として、すべてのショットをその1本に求める。パッティングまでテストするそうです。これは独特なスタイルですが……。戸賀さんのようにPINGに信頼を置いてもらえるのは嬉しいですね。自信を持って、新しいクラブをバッグに入れて頂けるのは、本当にありがたいことです。
戸賀:現在、クルマなど男性が好きな世界では、マットブラックが流行っていますよね。PINGはそのハシリだと思っています。今やPINGはファッションが好きで、時計が好きで、お金を比較的持っている人も選びたくなるような存在です。それこそがBRUDERのターゲットでもあります。ファッションもゴルフも人口が減っていると言われていますが、その中でも富裕層ゴルファー達は頑張っていますからね。そう言った意味で、性能だけでなくデザイン面でも、PINGはレコメンドしやすいブランドです。
ジョン氏:PINGの開発陣の中にはもちろんデザイナーもいます。新しい「G400」には、カッパー(銅色)という色を採用しました。マーケットをリサーチして、トレンドカラーをウエイトに取り入れたんです。これはカスタマーからも好評を得ていて。シャフトの色にもカッパーを選べますが、これは構えると色がブラックに変わります。
戸賀:ここにきてPINGは色気を備えててきましたよね。以前のPINGはどちらかというと機能が前にでていました。でも、その色気が子供っぽくないのがいいですよね。あとはバッバ・ワトソンの限定ドライバー「ピンク」が、次はいつ出るか気になっています。
ジョン氏:彼がマスターズを優勝したら考えますよ(笑)。
戸賀:ジョン氏はおクルマもお好きだそうですが、今は何に乗っていますか?
ジョン氏:自分としてはそこまでクルマ好きだとは思っていないんですが……(笑)。日本で働いた当時から、父親であるジョン・Aから、アメリカに戻った時の足として薦められたのがテスラでした。乗ってみたら、すごく良くて、現在は3台所有しています。
戸賀:テスラを3台ですか!
ジョン氏:最初に買ったのはモデルSでした。機能は限定されていましたが、すごく速かったので気に入っています。妻はSUVのモデルX、子供は新しく発売されたモデル3を乗っています。
戸賀:先日、ハワイの「ワイアラエ カントリー クラブ」に行ったら、みんなテスラに乗っていましたよ。それまでは「味がないし、どうなんだろう……」と思っていたんですが、ワイアラエで見て、これはカッコいいなぁと思いました。
ジョン氏:確かに最先端のファッションとして、テスラが人気を集めています。機能性を考えても、自動運転機能が装備されているので、疲れている時は高速道路で楽をしています。
戸賀:クルマ以外に何か道具を選ぶ時のポリシーはありますか?
ジョン氏:物を選ぶ時には、品質をよく見て買うようにしています。そして、あまり行き過ぎないようにも注意していますね。例えば、ドレスシャツであれば、自分に似合っていると思ったら、一気に8枚ほど買って朝の考える時間を短縮しています(笑)。
戸賀:僕はファッション誌の編集者をやってきたので、周囲から良く見られるものを身につけてきました。必ずしも稼ぎとは正比例してなかったとは思いますが……(笑)。ゴルフクラブに関しては、いいスコアを出せたり、飛距離が大切。でも、その次に見た目もあります。そう考えると、服を選ぶ時とはアプローチが違う気がします。クラブも道具ですが、やはり色気がある方が好きです。性能も大切だけど、見た目も無視したくないですね。例えば、このルイ・ヴィトンのゴルフバッグは、清水の舞台から降りました。性能としては……ですが、インパクトとしては最強ですよ。
ジョン氏:私の妻にはルイ・ヴィトンのゴルフバッグがあることは、秘密にしておいて下さい(笑)。
戸賀:最後にPINGファンも多い日本のゴルファーへ、メッセージをお願いします。
ジョン氏:まず言いたいのは、日本の皆さんへの感謝の言葉です。「G400」がここまでご好評いただいたのは、ファンの皆さんのおかげです。このクラブはパフォーマンスを最大限に発揮できると、自信を持って言えます。これからも使い続けてください。そして、PINGはこれからもいい製品を出し続けますので、期待して欲しいです。
戸賀:これから僕の体力も落ちていくはずなので、PINGのゴルファーへのサポートにも期待しています。ちなみに昨年は95ラウンドして、ベストタイの75しか出せなかったんですが、今年はPINGのおかげもあって、早々に74を出すことができました。目標スコアを達成してしまったので、100ラウンドを目標にしています。ジョン社長のゴルフに関する目標はいかですか?
ジョン氏:素晴らしいですね。実は私も目標を達成してしまったんです。1月下旬にアリゾナの「キアランド・ゴルフクラブ」という難しいコースで、パー72を71で回りました。
戸賀:お互いにスコアの目標は早々に達成したということですね! 今日はありがとうございました。
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