紫外線対策はいまや常識だが、健康的で艶やかな小麦色の肌こそ男らしいと思う方もいるだろう。バカンスを満喫する欧米人の多くは日焼けを好むというし、日焼けした男性はどこかリッチで人生を謳歌しているイメージさえある。一方で、シミやシワが多いと実年齢よりも上に見られたり…。そこで今回は、日焼けをしながら美肌を保つ方法を、ゴルフを趣味とする東京美容クリニック理事長の山村菜実医師に教えてもらった。
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色白だとどうしても不健康そうに見えるという見方もあって、紫外線対策をしない男性は多いようだ。肌老化の原因の80％と言われる紫外線線量は年々増加しており、「日焼け直後の肌は、軽いやけどをしたときのように炎症が起こっている状態。長引くとシミの原因にもなる」というからUVケアは必須だ。
日焼けをした後、赤くピリピリと炎症を起こしたり、皮がボロボロと剥けたりした経験はないだろうか。紫外線は細胞組織にダメージを与えるため、UVケアは日焼けを防ぐだけではなく、エイジングケアにもつながるという。「小麦肌を目指す場合でも一気に焼こうとせず、日焼け止めを塗っていても焼けるので、紫外線対策は必ずしてほしい」とのこと。
肌ダメージを最小限に抑えて日焼けするには
「紫外線をブロックするだけでなく、『抗炎症』と『保湿』も重要です」と山村医師はいう。
Point 01 抗炎症
抗炎症とは、炎症を鎮めることを意味し、抗酸化作用を高めておくことで紫外線ダメージに備えることができるそうだ。「ビタミンA、C、Eなど、抗酸化物質を含む食品やサプリメントを摂取することが大切です。最近話題の“飲む日焼け止め”も主成分が抗酸化ビタミンで構成されているので、日焼けによる肌のダメージや老化を抑制してくれます」。塗る日焼け止めと、飲む日焼け止めは、それぞれ異なる方面からダメージ抑止にアプローチしてくれる。シミ対策にサプリメント感覚で摂取すれば、将来の肌は変わってくるかもしれない。
Point 02 保湿
「（日焼け後は）角質層から水分が奪われ乾燥した状態になるので、素早く保湿することも大切」。日焼けで起きた炎症をシャワーや洗顔で肌をすぐに冷却し、できるだけ早く保湿効果の高い化粧水を使用するのが良いそうだ。さらに、シミやシワ、肝斑の原因にもなると言われる日常生活における“摩擦”にも気をつけたい。タオルで顔をごしごし拭いたり、力を入れたマッサージも知らず知らずのうちに摩擦を起している行動。肌をやさしく包み込んであげるような圧力が理想的だ。
シミ取りレーザーで“オジサン化”を防ぐ
「“いたちごっこ”にはなりますが、できてしまったシミには、シミ取りレーザーをするのが良いでしょう。ただし日焼け直後の肌には施術できないので、時期は考えないといけません」。ゴルファーがシミ取りを考えるなら、日焼けが落ち着くシーズンオフが狙い目。ホームケアとして、ハイドロキノンやシスペラといった美白剤の併用を勧めており、少しはシミを薄くすることが期待できるそう。
今回取材に協力いただいた東京美容クリニック表参道本院では、濃いシミに効く「ピコスポット」、シミや肝斑を薄くする「ピコトーニング」などのレーザー治療や、そばかすやくすみに効果のある「Ｍ22（フォトフェイシャル）」の施術を行っている。シミや肝斑、そばかすなどを見分けるのは素人目では難しいため、医師のカウンセリング受診をおすすめしたい。実際に男性スタッフが体験させてもらったが、痛みは髭を抜く程度で、会話をしながら施術を受けていた。術後は一時的にシミが黒くなるものの、10日ほどで薄くなり肌のトーンアップを実感したという。施術後そのまま仕事に向かうことができるのも魅力だ。
コロナ禍のマスク生活で、美容クリニックに通う男性も今後増えてくるのではないだろうか。日焼けしながらの美肌づくりは、日々の努力とプロの手を借りることで叶えられそうだ。
ピコスポット1ヶ所（5mm）￥6,000、取り放題 ￥88,000、ピコトーニング（全顔）￥16,500／すべて税込
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Edit & Text : Tsugumi Someno
