卓上を彩る食器は、料理の一部です。蒸し暑さが残る初秋は、錫（すず）の食器で涼しさを感じてみるのはいかがでしょうか。鋳物生産で有名な富山県高岡市の職人たちの技術が詰まった食器をご紹介します。ひんやりとした手触りと涼やかな輝きで上質な食事の時間を過ごしながら、ラウンド後の火照った体をクールダウンしてみては？
吉祥模様の箸置きで卓上を華やかに
お祝いの席や自宅でお客様をおもてなしする際にぴったりなのが箸置きです。吉祥模様は日本で古くから使われてきた紋様のなかでも縁起が良いとされ、繁栄や長寿などの願いが込められているとか。錫は耐酸性が強く銀のように黒く酸化しないため、「さびない」として相手の繁栄を願う贈答品に用いられてきました。落ち着いた光沢と上品な吉祥紋様が、食事の席を華やかに引き立てます。
箸置 吉祥紋様 五客セット ¥5,500（税込）
イオン効果でお酒がまろやかに
日本酒が好きな方には、純度100%の錫で製造された片口とぐい呑みのセットが最適です。錫は高いイオン効果によってお酒の口当たりを柔らかく、まろやかにすると言われています。また金属特有のにおいがほとんどないため、繊細なお酒の味や香りを邪魔しません。富士山をモチーフにしたぐい吞みは、お酒が好きな方へのプレゼントにも良さそうです。
片口 - 大・富士山 2ヶセット（桐箱入） ¥ 22,770（税込）
伸ばして曲げて好きな形に
柔らかい金属という特性を生かして作られたのが、手で簡単に曲げることができる「すずがみ」です。料理やシーンに応じて自在に変形でき、「ころ」と呼ばれる木の棒で伸ばすと元に戻すことができます。曲げ延ばしによる劣化を防ぐために、製造工程の仕上げで職人が金槌でひとつひとつ錫板をたたいているのだとか。錫には優れた抗菌・鮮度保持の効果があるため、様々な食材を乗せて楽しむことができますよ。
すずがみ ¥2,640～¥11,660（税込）、ころ ¥1,320～¥1,815（税込）※サイズにより値段が異なります。
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Edit/Text : Aya Okubo
