
知的好奇心を刺激する注目の展覧会をBRUDER編集部がセレクト。ラウンドの合間に話したくなるようなトピックを紹介します。
特別展「小泉八雲―怪談とフォークロリストのまなざし―」

怪談の名手、小泉八雲の作品から日本の民俗・文化を読み解く
「耳なし芳一」「雪女」「貉(むじな)」など、日本の古い説話や幽霊話をまとめた短編小説集『怪談』の作者、小泉八雲。幻想的で情緒あふれる物語の背景には、日本を「小さな妖精の国」「神々の国」と表現し、その文化を見つめ続けた、ひとりの異邦人としての視点があった。本展では、小泉八雲のフォークロリスト(民俗学者)としてのまなざしを通して、日本の民俗や文化の魅力と豊かさを数々の作品から読み解く。日本人ならではのゾクっとする感覚はどこからくるのか?その根源に迫る展覧会だ。
開催情報
会場:大阪歴史博物館 6階 特別展示室(大阪府大阪市)
会期:開催中〜2026年6月8日(月)/火曜日休館 *5月5日(火・祝)は開館
ジャンル:文学、博物館
Web Site:https://www.osakamushis.jp/news/2026/koizumiyakumo.html
妖怪・幻獣づくし

妖怪と幻獣の姿から、日本人と自然との関わりについて考える
ユーモラスな姿でキャラクター化され、エンターテインメントの題材として人気を博している日本の妖怪。本来は人間がコントロールできない自然の恐ろしさを具現化したものとして、長らく畏(おそ)れの対象とされてきた。本展では、自然の中に生息する生き物をモチーフとした多種多様な妖怪や、実在の動物との境界に位置づけられる幻獣に関わる遺物を展示。特撮ヒーローや怪獣にも通じるそれらの姿は、日本独自の自然観が生み出したと言えそうだ。
開催情報
会場:兵庫県立歴史博物館(兵庫県姫路市)
会期:開催中~2026年6月14日(日)/月曜、5月7日(木)休館 *5月4日(月・祝)開館
ジャンル:アート、歴史、博物館
Web Site:https://rekihaku.pref.hyogo.lg.jp/exhibition/20625/
恐怖心展 大阪

自分の恐怖心に向き合う展覧会
身の回りのものや状況に対して生理的に感じる恐れや不安――それが恐怖心だ。命の危険や苦痛を連想させるものだけでなく、一見すると恐怖の対象とは思えないものにも及ぶ。会場では「先端」「閉所」「視線」など、さまざまな対象に対して抱く「恐怖心」をテーマに展示が行われる。東京での開催では13万人を動員した話題の展覧会。この機会に自分の恐怖心と向き合ってみては?
開催情報
会場:グランフロント大阪 北館地下1階 イベントラボ(大阪府大阪市)
会期:開催中〜2026年5月10日(日)
ジャンル:ホラー、イベント
Web Site:https://kyoufushin.com
歌川国芳展──奇才絵師の魔力

国芳の猫愛が溢れる、化け猫は必見!
大胆な構図や派手な色使いなど、斬新な発想で浮世絵界に新風を吹き込んだ歌川国芳。本展では幅広い画題を手掛けた国芳の武者絵、戯画、美人画、風景画、役者絵に肉筆画も加え、前期後期合わせて約400件の作品を展示し、その全貌に迫る。無類の猫好きだった国芳の手にかかれば、尻尾の先まで表情豊かに描き出され、恐ろしいはずの化け猫もユーモラスな魅力にあふれている。
開催情報
会場:愛知県美術館(愛知県名古屋市)
会期:開催中〜2026年6月21日(日)/月曜、5月7日(木)休館 *5月4日(月・祝)開館
【前期】〜5月24日(日)/【後期】5月26日(火)~ 6月21日(日)
ジャンル:浮世絵、日本美術、美術館
Web Site:https://www.ctv.co.jp/kuniyoshi/
<関連記事>あの名作春画や巨大な頭蓋骨も GWに見たい展覧会|休日カルチャーガイド
Text : Akemi Kaneko
Edit : Yu Sakamoto








