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「大量絶滅」を最新研究から学ぶ展覧会 ほか|休日カルチャーガイド

《農道時間》2009-2013年 横尾忠則現代美術館蔵

知的好奇心を刺激し感性を磨く、今注目のイベント・展覧会等をBRUDER編集部がセレクト。暮らしに豊かなひとときをもたらし、ラウンドの合間に話したくなるような情報をご紹介します。(毎週火曜日更新)

徳川美術館開館90周年記念特別展 国宝 源氏物語絵巻

国宝「源氏物語絵巻」が10年ぶりの全点公開

現存する最古にして最高傑作のひとつとされる国宝「源氏物語絵巻」が、所蔵元の徳川美術館で全点一挙公開されている。紫式部が著した『源氏物語』を、詞書(ことばがき)と絵で表した「源氏物語絵巻」は平安王朝文化を知る、貴重な資料でもある。目を細い線、鼻を「く」の字形で表す独特の様式「引目鉤鼻(ひきめかぎはな)」で描かれた登場人物の表情には、繊細なニュアンスが付され、それぞれの心理を見事に表している。静謐な画趣に流れる、豊潤な時間をぜひ味わってほしい。

特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」

デンバー自然科学博物館 ©Denver Museum of Nature & Science

生命の危機である5回の「大量絶滅」を最新の研究をもとに解説

生命誕生から40億年の歴史のなかで繰り返されてきた「絶滅」とそれを乗り越える「繁栄」。そのなかでも規模の大きかった5回の「大量絶滅」事変(通称「ビッグファイブ」)を、化石や岩石に残された証拠から紐解き、生き物たちの生存をかけた進化の歴史を辿る展覧会。5回それぞれの「大量絶滅」の要因と、絶滅前後の生物多様性の変化を最新の研究をもとに解説。毎年記録的な異常気象が繰り返されるいま、6度目の大量絶滅を危惧せずにはいられない。

WAVE WEAVE — 音と織物の融合

西陣織の老舗と世界的アーティストによる新作を初公開

元禄元年の創業以来、革新的なテキスタイル制作に取り組むHOSOOと、世界的アーティスト・カールステン・ニコライとのコラボレーションによる新作インスタレーションが公開中だ。会場では、短編映像作品《WAVE WEAVE》と織物作品《SONO OBI》という、互いに呼応する二つの作品を展開。電子音楽と物質としての織物を、有機的かつデジタル技術の視点で結びつけることで、視覚、聴覚、触覚などの多様な感覚を横断する新たな音楽的アプローチを提示。伝統と革新を往還しながら、染織文化を現代のアートとテクノロジーの視点から再考する意欲的な試みだ。

復活! 横尾忠則の髑髏まつり

《髑髏サンダル》 作家蔵

死を見つめながら生を描き続ける、ヨコオ流「メメント・モリ」

美術家として、グラフィック・メディアにとどまらず、演劇、映画、音楽、放送、文筆など、あらゆるメディアで第一線を走り続けてきた、横尾忠則。展覧会では、生命力あふれる作品に潜む「死」のイメージに光を当て、我々を惹きつけてやまないヨコオワールドの魅力に迫る。髑髏や骸骨のように死を暗示する図像をはじめ、他界した同級生、空襲で赤く染まった空など、作品に登場する数々のモチーフは、死を見つめながら生を描き続ける、美術家としての姿勢を感じさせる。祝祭ムードがあふれるこの季節、古代より伝わる思想「メメント・モリ」に思いを馳せてみるのはいかが?



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Text : Akemi Kaneko

Edit : Yu Sakamoto

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