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日本でも“最高金賞” メキシコの老舗テキーラ「オレンダイン」シリーズ

 

ゴルフにはラウンド後にお酒を片手に仲間と語らう「19番ホール」と呼ばれる習慣があります。アルコールとの付き合いはゴルファーでなくとも大人の嗜みのひとつ。テキーラにフォーカスした連載は2回目も東京・六本木のバー「AGAVE(アガヴェ)」から厳選ボトルとカクテルを紹介します。

テキーラ「オレンダイン オリータス」、「グランオレンダイン」

テキーラの起源は16世紀に遡ります。メキシコを中心とした中南米の乾燥地帯を原産とするアガベという植物を原料に、スペインからの入植者がメキシコに持ち込んだ蒸溜技術によって製造工程が確立されました。テキーラには老舗ブランドがいくつかあり、1926年に蒸溜所を設立したオレンダインはそのひとつ。スタンダードなブランコ(熟成2カ月未満)カテゴリーでは同国内で圧倒的なシェアを誇ります。

オレンダインとは一家の名前。日本では知る人ぞ知るというブランドですが、創業者のドン・エドゥアルド・オレンダイン氏は1994年に立ち上げられたテキーラの原産地呼称の保護を主目的とした民間団体(CRT=Consejo Regulador Del Tequila, A.C.)の初代会長を務めた人物です。テキーラ業界は現在多くのメーカーに外国資本が入っていますが、同社は大手の中では数少ない、国内資本100%の家族経営企業としても知られています。

オレンダイン オリータス クリスタリーノ(左)と2025年に東京ウイスキー&スピリッツコンペティションで最高金賞に輝いたグランオレンダイン アニェホ

今回はこちらのブランドから2つのボトルをピックアップ。ひとつ目はオリータスというシリーズのクリスタリーノという商品です(写真左)。一般的に透明なブランコとは違い、こちらは一度、木樽で熟成させたのち、樽由来の色をフィルタリングして抜いたもの。創業90年を記念して10年前から製造が始まりました。心地いいどっしり感に加えてクリアな味わいが際立ちます。

ふたつ目が隣の色のついたボトル。グランオレンダインの36カ月寝かせたアニェホです。ブランド最上級シリーズのこちらは同社が所有している土地の中でも最良区画と言われる畑のアガベをメインに使用。複雑さを持ちながら、他のブランドに比べると樽からの影響が控えめで味わいがピュア。2025年に東京ウイスキー&スピリッツコンペティションのアガベスピリッツ部門で最高金賞と最高得点によるベストカテゴリー賞をダブル受賞しました。

オリータスのブランコ(中央)とレポサド(左)でつくるテキーラサンライズ。最後に注がれた赤いグレナデンシロップがキレイ


AGAVEのカクテルは2種類のオリータスを使用したテキーラサンライズ。“骨太”なブランコをベースに、レポサドを加えます。グラスのフチにはシナモンのソルト。オレンジとの相性が良く、品のいい甘さが口を豊かにしてくれます。

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。

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Edit : Yoichi Katsuragawa

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