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ナチュラルワインを日本で学ぶ やさしく、たのしい「あわここペティアン」

 

ゴルフにはラウンド後にお酒を片手に語らう「19番ホール」と呼ばれる習慣があります。アルコールとの付き合いはゴルファーでなくとも大人の嗜みのひとつでしょう。連載は今回も都内で行われた「TRANSIT WINE FES’ 2025 Vol.7」から、とっておきのボトルを紹介。ソムリエの田中孝平さんに日本発のナチュラル(自然派)ワインを教えていただきます。

ワイン「あわここペティアン」

ナチュラルワイン(自然派ワイン、ナチュールワイン)の知名度は、ここ数年で再び高まったように感じます。定義が非常に難しいジャンルなのですが、一般的には、ブドウをはじめとした素材の栽培に化学肥料や薬品を極力使わず、醸造過程においても人の手をできるだけかけないワインのことを指します。

自然や植物が本来的に持つエネルギーを信じて育てるワイン。とはいえ、そこには酸化防止剤などの使用量や、温度管理の術などに明確なルールや基準が存在するわけではありません。「ナチュラル」というフレーズも、あくまでワインづくりのひとつの哲学だとも言えるでしょう。

一度に何度もおいしい

そもそも日本には、自然派の手法を好む生産者の方々が多くいらっしゃいます。栃木県のココ・ファーム・ワイナリーは、足利市、佐野市にまたがる山の斜面にある畑でつくられたぶどうから、特別支援施設に籍を置くスタッフの皆さんが、手間ひまをかけてワインづくりに精を出しています。

「あわここペティアン」はエネルギーのある9種のぶどうを使用した香り豊かなワイン。うまみ、酸味、果実味がたっぷりな微発泡タイプです。口当たりもやわらかく、様々な食事と合う、フードライクなボトル。格式高いレストランのコース料理と一緒に…というよりは、野外でのピクニックやキャンプ、ホームパーティーのような明るく、和気あいあいとしたシチュエーションにピッタリでしょう。

スタートは冷やしていただくのをおすすめしますが、味の変化が楽しめるのもこのワインの特徴です。抜栓後に時間が経つと、シャンパンよりも控えめな泡が抜けていき、温度も上がって、香りがより豊かに、華やかになり、白ワインやオレンジワインのようなうまみも引き立つようになります。

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。

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COOPERATION

トランジットホスピタリティマネジメント 会員制クラブ ヘッドソムリエ 田中孝平

Edit : Yoichi Katsuragawa

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