スペースシャワーTV/スカイA「A-Golf」とBRUDER連動企画。2月8日(木)公開の第6回にはロックバンド「SOPHIA(ソフィア)」の松岡充さんが出演する。今回紹介する使用アイテムはすべて私物。一風変わった楽しみ方を見出したという松岡さんに、夢中になったきっかけやゴルフスタイル、こだわりのアイテムを聞いた。
初めてクラブを握ったのは2004年。ロケ地のオーストラリアに朝5時半の早朝便で到着。店も開いてない、ホテルのチェックインまで時間をつぶそうと向かった先がゴルフ場だった。学生時代に野球で腕を鳴らした松岡には、バット一本で球を打ち分けてきたという自負があったという。「止まっている球を打つなんて…。第一、ロックアーティストがスラックスを履くなんてありえないっしょ」となめてかかっていた。ファーストラウンドは140打以上を叩いた。
ラウンド後は悔しさをかみしめ、初ラウンド当日にゴルフショップへ行き、店にある最高級のクラブセットを即購入した。滞在中は撮影を終えると毎日のように練習場へ足を運び、帰国してからはさらに夢中になった。クラブセットをツアー先に先回りして送り、時間さえあればゴルフや打ちっぱなしに出かける日々の結果、気づけば50ものセットを持っていたという逸話を持つ。当然クラブにもこだわりの幅を広げたが、上達スピードが緩やかになり始めると、次第にゴルフ熱は冷めていったという。
ゴルフにはスコアだけじゃない楽しみ方があると知ったのは最近のことだ。とあるオールドクラブとの出逢いが松岡のゴルフ観を変えた。不用品として身内から譲り受けた1971 年製の名器「ウィルソンスタッフ ダイナパワー」のオールドアイアン。現代クラブとは一味違う独特な打感に一打で惹かれた。「飾っておくのも何だし…という気持ちで試したのですが、こんなに古いクラブをよみがえらせて、令和に打てる喜びっていうんですかね。クラブを大切にしてきた(前オーナーの)気持ちまで受け継いでいる気がしたんですよ」。虜になったあの一打の手応えをいまでも鮮明に覚えている。
「日本には1960年代から80年代に作られたゴルフ場が多くある。ゴルフ場って当時使用されていたクラブやボールの飛距離からコース設計されているはずで、(現代のクラブでは)本来のゴルフ場を楽しめていないなと気づいたんです」。オールドアイアンだけでなく、パーシモン、ヒッコリー、キャッシュイン、糸巻ボールでプレーしてみたところ、通い慣れたはずのいつものゴルフコースが、これまでと違って見えた。ゴルフ熱は再び燃え上がった。
現在クラブの進化には目を見張るものがある。「パーシモンでクリーンヒットしてもパーオンしないホールがほとんど。そうなるとパーを獲るにはアプローチを1ピン以内に寄せて必ずパットを入れなくちゃならない。その試練みたいなのもおもしろいんですよ。(現代クラブで)ミスヒットした時に『あー、(OBにならず)大丈夫だった』って思うことはナンセンス。ボールの行方はさておき、打った時に『気持ちいい!』って思えることこそゴルフの醍醐味だと思うんです」。
バンド結成から30年。時代も音楽も日々変化する中で、アーティストとしての松岡には「こうでないといけない」というルールはないという。何事も全力で向き合い、新しいことにチャレンジするのが好きだ。この日は使い込んだなめし革のクラブケースにオールドクラブを忍ばせティオフ。同伴プレーヤーたちとは違う、清々しい “快音”を響かせて、ナイスショットを放った。
着用ウェア:トップス/OBSIDIAN、ボトムス/ノーブランド、シューズ/FootJoy
MY FAVORITE ITEM
BAG:Made in Turkeyのレザークラブケース
「野球をしていた頃から、グローブなどの革製品が経年で色が変化していく様、味が出て柔らかくなってくるところがすごく好きだったんです。大切に使えば一生持つことができるのも魅力。このクラブケースはノーブランドではありますが、トルコ製で色と形が気に入って購入しました」
BALL:糸巻ボール
「旅先の骨董品店で見つけたものや、お土産でいただいだもの、オークションで購入したものもあります。高いものはチョコレートのように包装されていたり。阪神タイガースのボールは、1985年に日本一になったときのもの。珍しいでしょ?」
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A-Golf
日本最大の音楽番組専門チャンネル「SPACE SHOWER TV」とCSスポーツチャンネル「スカイA」がタッグを組んだ番組が初登場! アーティストとアスリートが"ゴルフ"を通じて、仲を深め、パワーを与えあう番組。 色々な角度から普段見ることがない表情や言葉を切り取ります。
放送日:SPACE SHOWER TV 2/8(木)23:00~23:30、スカイA 2/9(金)21:00~21:30
松岡充
1971年生まれ、大阪府出身。1995年ロックバンド「SOPHIA」のボーカリストとしてメジャーデビュー。約200曲にも及ぶ全楽曲を作詞し、「街」をはじめ多くの代表曲を生み出す。ドラマ・映画・ミュージカル・舞台の主演作を多くつとめ、俳優活動も幅広く行う。写真集出版・小説執筆・プロダクトデザイン・番組司会など、ボーカリストというカテゴライズを超え、多彩な分野で活動するクリエイティブなアーティストである。
- STAFFスタッフ
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- Photo
- Takahito Ochiai
- Edit & Text
- Junko Itoi
- 撮影協力
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金乃台カントリークラブ(太平洋クラブグループ)
金乃台カントリークラブは、57年の伝統と歴史を受け継ぎつつ、現代のプレーにマッチしたコースレイアウトへとリノベーション。クラブハウスの一部改修、乗用カートの導入など、より快適なゴルフライフを提供している。
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