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英国リンクスと都市に佇む「レンジローバースポーツ」

風は、リンクスの景色を絶えず変えていく。海風は、芝の表情を揺らし、プレーヤーの感覚を静かに狂わせる。今でこそ穏やかなホールが、数分後にまるで別の顔を見せることも珍しくない。 イギリス南東部、ケント州サンドウィッチの海辺に広がるロイヤル・セントジョージズ ゴルフクラブ。全英オープンの舞台のひとつとして知られるこのリンクスには、整いすぎない美しさがある。

©Getty Images

フェアウェイは自然の起伏を残したまま波打ち、深いバンカーは大地がそのまま口を開けたように横たわる。海吹きすさぶ風は一定ではなく、つい先ほどの番手選びをいとも簡単に無意味なものへと変えてしまう。だが、この場所では誰も自然を責めたりはしない。状況を読み、その瞬間の風と歩調を合わせる。「思い通りにならない」はリンクスゴルフの一部として受け入れなければならない。それと向き合う態度には、英国が長く育んできた感覚が静かに流れている。

©Getty Images

勝っても騒がず、敗れても感情を荒立てない。外に見せる節度の奥にある揺るぎない威厳。目立つことよりも、自分の基準を崩さないことの積み重ねが、やがて品格へと変わっていく。

その空気感は「レンジローバースポーツ」にもどこか通じている。整備が行き届いた路面だけを前提にせず、濡れたアスファルト、起伏のあるカントリーロード、ときに荒れた舗装路を悠然と走る。四輪に最適に力を配分しながら、車体は過剰に構えることなく、自然体のまま進んでいく。力を誇示するためではない。どんな環境においても、余裕を失わないための性能だ。

©Getty Images

ロイヤル・セントジョージズの朝は静かだ。海鳴りと風の音が混じり合い、奥で遠く微かに人の気配が動く。クラブハウスは華美ではない。だが、長く佇む建築だけが持つ落ち着きと誇りが漂う。不思議なのは、そうした空気に身を置いていると、人の感覚が少しずつ整うことだ。視線は遠くを追い、呼吸が深くなる。必要以上に力まず、周囲の変化を静かに受け入れていく。

レンジローバースポーツのキャビンに身を沈めたとき、近い感覚を覚えた。上質なレザー、金属の冷ややかな質感、抑制の効いたインターフェース。細部まで人の手が尽くされているにもかかわらず、どこか静かだ。アクセルを踏み込めば厚みのあるトルクが立ち上がる反面、加速は荒々しさとは無縁で、推進力が音もなく積み重なっていく。

早朝の日本。街がまだ寝ぼけ眼の時間帯に走り出す。都市部の舗装路を抜け、高速道路へと流れ込むと、キャビンには驚くほど穏やかな時間が流れ始める。風切り音は遠く、路面のざらつきは角が丸められたように伝わる。重厚な車体でありながら、ステアリング操作は繊細で、わずかな修正だけで自然にラインが決まる。

インターチェンジを降り、郊外のワインディングへ。緩やかなカーブを描く道を、落ち着いた姿勢のまま滑るように進んでいく。重心の高さを感じさせない安定感。荒れたエリアに差しかかっても、四輪は静かに路面をとらえ続ける。無理に抑え込まない。過剰に抗わない。状況を受け入れながら、常に最適なリズムを保つ。

ゴルフ場に続く最後のアプローチロード。木立のあいだを抜ける細い道には、英国のカントリーサイドを思わせる空気が漂う。速度を落としながら静かに進むその姿は、決して派手ではない。それでも、おのずと視線を引き寄せる。目立つではなく、空気を乱さない存在感。それは、リンクスに流れる美意識とも重なって見える。

速さや効率が優先される時代。即効性やわかりやすさが価値の中心に置かれがちな今だからこそ、こうした感覚はむしろ新鮮に映る。急がないこと。騒がないこと。力を見せつけないこと。英国ゴルフが教えてくれるのは、そんな静かな強さなのかもしれない。風はやまない。地面もまた、完全に整うことはない。それでもプレーヤーは歩みを止めず、このクルマもまた静かに前へと進んでいく。整いすぎない美しさのなかでこそ、本質は浮かび上がる。

レンジローバースポーツ バタシーエディション

レンジローバー ロンドンコレクション

英国リンクスで問われるゴルファーのあるべき姿勢と、レンジローバーに宿された美意識は、ロンドンという都市と密接にリンクする。発電所とともに歴史を紡いできた南西部バタシー地区は、古いものをただ壊すのではなく、残る面影とともに更新を重ねる英国らしい価値観が根付く。「レンジローバースポーツ バタシーエディション」は、その空気感を全身にまとう一台。

ブラックコントラストルーフや22インチ鍛造ホイール、引き締まったトーンのディテールといった設えはスポーティでありながら、どこか自制心が漂う。過剰な主張ではなく、素材や質感の積み重ねによってつくられる存在感。リンクスの景色と都市の佇まいとを地続きに結びつけているところに、この特別仕様の魅力がある。

  • レンジローバー イヴォーク ホクストンエディション

  • ヴェラール ベルグレイヴィアエディション

思想はロンドンコレクション全体にも共通し、「レンジローバー イヴォーク ホクストンエディション」は、クリエイティブカルチャーが息づくホクストン地区をモチーフに、軽やかでモダンな感性を表現。 「ヴェラール ベルグレイヴィアエディション」は、高級住宅街であるベルグレイヴィアの洗練されたオーラに満ち溢れる。

レンジローバー ウェストミンスターエディション

さらに「レンジローバー ウェストミンスターエディション」からは、英国政治と歴史の中心地であるウェストミンスターの名にふさわしく、落ち着きと威厳を感じさせる世界観を感じてやまない。

どのモデルにも通ずるのは、他の誰かの眼を意識したラグジュアリーではないことだ。 静謐であり厳格。それこそが英国が長い時間をかけて育んできた品格と言うべきものなのだろう。

ランドローバー レンジローバースポーツ Dynamic SE  車両本体価格 1382万円(税込)

  • ボディサイズ | 全長 4960 X 全幅 2005 X 全高 1820 mm
  • ホイールベース | 2995 mm
  • 車両重量 | 2884 kg
  • エンジン | 直列6気筒ターボ
  • 排気量 | 2993 cc
  • 最高出力 |  400 ps(294 kW)
  • 最大トルク |  500 N・m
  • 変速機 |  8速 AT

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