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特集コンパクトSUV

ボルボXC40、存在感が増した北欧のSUV

ボルボは近年、大躍進を遂げたブランドとして知られており、その最新モデルであるコンパクトSUV、XC40は我が国でも高い人気を誇っている。以前からステーションワゴンタイプの飾らない雰囲気と、自動車界をリードする安全意識の高さに定評のあったボルボ。手頃なサイズのXC40はゴルファーにとっても気になる1台に違いない。

Paragraph01 新世代ボルボとは何か?

「新世代ボルボ」というキャッチコピーは現行のXC90がデビューした2015年頃から広まりを見せている。スウェーデンのボルボは以前から我が国でも高い評価を得ていたが、新世代モデルの評価は非常に高く、熱心なファンの数を確実に増やしているのである。

新世代ボルボの特徴を表現するならば「従来からの安全性を損なうことなく、機能的ですっきりとした北欧デザインを隅々まで行き渡らせ、またドイツ車にも匹敵する質感の高い走りも実現」ということになる。

ステアリングを握った多くの人が「これは今までのボルボとは違うぞ!」と感じ、従来のボルボ好きと流行に敏感な人たちによって新世代ボルボが今まさにひとつのトレンドを作っているのである。

Paragraph02 コンパクト過ぎないサイズ感

XC40はボルボSUVの中では最もコンパクトなモデルだが、ボディの実寸は全幅が1875mm、全高は1660mmに設定されているため、機械式の立体駐車場の利用を考えている人の選択肢には入らないだろう。だが駐車場の制限を気にしないオーナーにとってはちょうどいいサイズ設定といえる。

セグメント的にはCセグメントに含まれるだろうXC40だが、外観から受ける印象や運転席に座ってみた時に感じる室内の広さはひとクラス上のモデルを思わせる。兄貴分であるXC90とXC60のスタイリングは似通っており、高級感と力強さが共存するものだった。一方XC40のそれは、ひと目で新世代ボルボとわかる顔立ちながら、プレミアム感よりも親しみやすさが前面に押し出された印象になっている。

今回の撮影車、XC40 T4 AWDモメンタムの白いルーフはオプション設定となっているものだが、アマゾンブルーのボディと相まってお洒落で温かみのある表情をしているのが特徴である。

Paragraph03 すっきりとした温かみのある内装

ヘッドランプを上下に分割するようなLEDデイタイム・ランニング・ライトや横長グリルの印象はボルボの現行モデルに共通しているが、前後ドア下の大きなエグレやリアドアからCピラーにかけての形状など、XC40の外観にはコンパクトSUVならではの躍動感が随所にちりばめられている。

対する室内のデザインもすっきりとまとめられている。シートは中央部分に肌触りの良さそうな布地が用いられ、サイドサポート部分のレザーとの組み合わせでクリーンな見た目になっている。最近のコンパクトSUVは座面の低くしてボディの全高を抑えているモデルもあるが、XC40の座面はけっこう高め。ドライバーのアイポジションも高めになるのでクルマの四隅を把握しやすい。

ダッシュパネルは新世代ボルボに共通するデザインで、中央部分にはめ込まれたiPadのようなタッチパネルが視覚的にも、操作性の点でも中心的な役割を果たしている。ダッシュ上に配された縦に細長いエアコン噴き出し口は背が高くコンパクトなSUVの雰囲気を上手く表現している。

Paragraph04 ゴルフバッグは真横に1本搭載可能

ゴルファーが真っ先にチェックするであろうラゲッジルームは、フロアの高さも低すぎず奥行きも確保されている。荷室の左右のエグレもあるのでゴルフバッグを真横にして搭載することが可能だ。

リアエンドにゴルフバッグを2本重ねて搭載することもできそう。もちろんリアのシートバックを倒せば、3名乗車、ゴルフバッグ3本搭載も可能となっている。

荷室の床下にも鍵付きのストレージがあり、床板を立てて固定することで小さな荷物を支えることができるなど使い勝手に関してもよく考えられている。

テールゲートは電動開閉タイプで、バンパー下に足先を差し入れて自動で開閉を行うハンズフリータイプになっている。これは両手に荷物を抱えたゴルファーのために用意された機能のように感じられるはずである。

Paragraph05 イメージ通りの堅実な走り

現在ボルボXC40のパワーユニットにはT4とT5という2種類のドライブeガソリンエンジン(2リッター直4ターボ)が用意されている。今回のT4 AWDモメンタムは192psのベーシック版であり、8速ATと4輪駆動システムが組み合わされている。

走りのイメージは、発進加速から変速、そしてコーナリングまで一連の動きが軽やかに繋がる印象で、それはXC90やXC60にも通じる新世代ボルボのキャラクターといえる。エンジンも低回転から充分なパワーを発揮しているので、よほどスピードに拘りのあるドライバー以外は満足できるレベルにあると言えるだろう。

そこそこ背の高いSUVというとコーナーで大きく傾く(ロール)ことを心配してしまう人もいるだろうが、その点も心配はいらない。地を這うスポーツカーのようにはいかないが、XC40はカントリークラブへと続くワインディングでスポーツドライビングを愉しむ程度の敏捷性は持ち合わせている。以前のボルボは「運転を楽しむ」というほどのドライバビリティを持ち合わせていなかったが、新世代ボルボはその点も新しく生まれ変わっているのである。

Paragraph06 安全装備を標準で

現在は軽自動車でも緊急停止の自動ブレーキを備えたモデルが少なくないが、我が国で完全停止まで行う自動ブレーキの認可を最初に受けたのは輸入車であるボルボだ。ボルボの安全意識の高さは、他メーカーであればオプション扱いにしてしまいそうな先進安全、運転支援機能を標準装備している点にもよく現れている。

もちろんボルボSUVの末っ子たるXC40でも、ボルボの充実した安全装備“インテリセーフ”を全車で標準装備している。ミリ波レーダーとデジタルカメラの両面による自動ブレーキはもちろんのこと、完全停止する前段階となる検知と警告のシステムも非常に優れていることがわかり、信頼がおける。

Paragraph07 ボルボXC40の総評

安全に対する見識を深め、相応のクルマ造りをすることにより、事故が発生した時だけでなく普段のドライブにも大いなる安心と快適性をもたらしてくれるボルボ。同社のSUVのシリーズ最小モデルとはいえ、必要とされる安全装備とサイズ設定に妥協しないXC40の人気が高まりを見せているのは、当然のことなのである。

郊外のカントリークラブまでのアシとしても盤石だが、家族が普段街中で使う場合にも弱点は見当たらない。ボルボXC40は自らの趣味や家族とのバランス感覚を大事にする人に最適な、末永く付き合える1台といえる。

VOLVO XC40 T4 AWD MOMENTUM
メーカー希望小売価格:メーカー希望小売価格:4,590,000円~(税込)

  • ※写真はオプション装着車。
  • ※表示価格にはオプションは含まれておりません。
  • ※価格には保険料、税金(消費税除く)、自動車リサイクル料金、その他登録等に伴う費用等は含まれておりません。
  • ボディサイズ  | 全長4425×全幅1875×全高1660mm
  • ホイールベース | 2700mm
  • エンジン | 直列4気筒DOHCインタークーラーターボ
  • 排気量 | 1968cc
  • 最高出力 | 190ps (140kW) / 4700rpm
  • 最大トルク | 300Nm / 1400-4000rpm

  • VOLVO XC40のトピック
  • ●すっきりとした、しかし遊び心のある北欧デザイン
  • ●シリーズ最小でも抜かりない先進安全装備
  • ●ちょうどいい、走行性能と室内空間
  • Photo : Koichi Shinohara
  • Text : Takuo Yoshida

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