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特集 安全運転

メルセデス・ベンツ Sクラスをドライブし、安全性の歴史を想う

Sクラス・セダンの存在意義は、メルセデスのトップモデルというだけに留まらない。それは自動車の安全性の歴史であり、今なお最先端の安全性能を牽引するトレンダーセッターとしての役目も果たしている。ストレスのない移動はビジネスやゴルフの成果にも直結する。粋人はお金で買える安全に妥協してはならないのである。

ゴルファーにとって最適なクルマは個人の好み次第だが、必要要件から絞り込んでいった場合にはメルセデス・ベンツのフラッグシップ・サルーンであるSクラスがその座を他に譲ることはないだろう。スタイリングの良さ、走りの性能、ステータス性などクルマを推し量る物差しはいくつもあるが、最も重要な要件は最先端の安全性能の他ならない。

オーケストラの全員が指揮者の一挙手一投足を瞬きもせずに見つめるように、自動車の世界もまたメルセデスの旗艦が刷新されるたびにスタンダードが塗り替えられ、業界全体としてのアップデートを果たしてきたのである。

現在のメルセデス・ベンツがダイムラーグループとして推し進めている未来に向けた戦略はCASE戦略と呼ばれる。Connected(コネクト)、Autonomous(自動運転)、 Shared & Service(カーシェアリング)、そしてElectric Drive(電気自動車)である。

同社が未来に向けたビジョンをはっきりと提示できる背景には、長らくフラッグシップ・メルセデスが自動車のテクノロジーを牽引してきた実績があり、現行のSクラスにおいてもそのポジショニングがしっかりと維持されているからである。

メルセデス・ベンツSクラスは、戦後にデビューしたメルセデのフラッグシップから数えると10回以上の代替わりを経験している。1954年にいち早くモノコック・ボディを採用し、1959年のW111ではボディの前後にクラッシャブル構造を備えた世界初の衝撃吸収ボディを登場させている。

また現在のESP(エレクトリック・スタビリティ・コントロール)に繋がるドライビングアシストの要であるABSは、1978年に初めてSクラスと命名されたW116に量産車として初めて搭載されている。エアバッグもまた1979年に2代目SクラスであるW126に初めて搭載されているのである。

いち早く先進の安全性能をSクラスに搭載するというスタンスは、交通事故による死者をなくし、より良いモータリングシーンを構築するというメルセデス・ベンツの理念に基づいている。

膨大な基礎開発をこなし、誰よりも早く最新技術を顧客に提供する。そんなメルセデスの注力の跡は、現行モデルのSクラスにも受け継がれている。

Sクラスは昨年マイナーチェンジが施されており、現在のラインナップは7モデルにもなる。最もベーシックなS400は3リッターのV6ツインターボを搭載、その他にもV8ツインターボやV12ツインターボ、そして最新の直列6気筒ターボ・電動スーパーチャージャー・ハイブリッドも用意されている。

Sクラスはメルセデスが誇るフラッグシップとして最高レベルの安全性能を担保しつつ、顧客の要望に柔軟に対応しているのである。

今回、最新の安全性能を推し量るために試乗したSクラスはS560 4マティック・ロングになる。パワートレーンは469psを発揮する4リッター V8ツインターボを搭載し、駆動は9速ATと4マティックと呼ばれる4輪駆動システムで万全を期す。

ロングと呼ばれるボディはスタンダードより後席足元が13センチ拡大されており、ゲストに最大限のおもてなしを提供することができる。

Sクラスのドライバーズシートは、一般的なセダンという響きから想像されるものよりも着座位置が高く、周囲のクルマを見下ろすような感じで視界も広い。

クルマの安全性能というととかくエアバッグや自動ブレーキのようなコトが起こった時の対処に関心が集まりやすいが、広い視界や把握しやすい車輛感覚、リニアに加速し、あらゆるコーナーで思い通りの走行ラインを描けるといった部分も、事故を未然に防ぐアクティブセーフティ性能と捉えることができる。

S560 4マティック・ロングは全長5285mm、車重は2.2トンにもなるが、精確な身のこなしはサイズ感を感じさせない。

メルセデスの最新の安全装備は、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック&アクティブステアリングアシストのスイッチを入れることで最も強く体感することができる。前走車と一定の距離を保ってクルーズ走行ができ、その際ステアリングの自動操舵も介入し、ほぼ自動運転といえる走行状態になるのである。

これらのオートクルーズ機構は現代においては珍しいものではなくなっているが、レーンキーピングの正確性や加速や減速の様子は各車で違いがある。そしてもちろん、この分野においてもメルセデスは絶えず先頭を走っている。

オートクルーズ機構であるディストロニックは快適装備と解釈することもできるが、その高性能を支える数多くの機能はまさに安全装備そのものといえる。ウインカー操作で周囲の安全を確認し自動的にレーンチェンジを行うアクティブレーンチェンジアシストや道路標識を読み取り制限速度を教えてくれるトラフィックサインアシスト、緊急回避のステアリング操作を自動で行う緊急回避補助システムや渋滞時緊急ブレーキ機能も実際の交通状況において有益である。

また側面からの衝突をセンサーが感知するとシート側面に仕込まれたエアチャンバーが膨張することで乗員をドアから遠ざけるプリセーフ機能も備えているし、いよいよ衝突が避けられないとなると、衝撃音から鼓膜を守るためのプリセーフサウンド機能も作動するといった具合である。

もちろんSクラスが備える最先端の安全装備は、お世話にならない方がいいに決まっているのだが、しかしSクラスを手に入れることで最高性能の安全装備に守られる安心感を得られることは確かである。

そして安全装備は「万が一」しか体験することができないが、Sクラス特有の重厚な乗り心地や、前述のアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックによるストレスフリーな移動という点においてもSクラスの商品価値は高く、ライバルを寄せ付けないのである。

カントリークラブのエントランスに佇むメルセデス・ベンツSクラスの威風堂々とした姿は、オーナーの人格や品性といったものを無言のうちに周囲に知らしめる。

そんな高いステータス性は言うまでもないが、しかし実際にSクラスを選ぶのであれば、エレガンスなスタイルの内側に隠された自動車の安全性に対する挑戦の歴史にも敬意を払いたいものである。

MERCEDES BENZ S560 4MATIC LONG
メーカー希望小売価格:16,990,000円(税込)

  • ボディサイズ | 全長5,285 × 全幅1,915 × 全高1,495mm
  • ホイールベース | 3,165mm
  • エンジン |V型8気筒DOHCツインターボ
  • 排気量|3,982cc
  • 最高出力 |469ps(345kW) / 5250-5500 rpm
  • 最大トルク | 700Nm / 2000-4000rpm rpm
  • メルセデス・ベンツS560 4マティック・ロングのトピック
  • ●オプション抜きでも最高レベルの安全性能を装備。
  • ●圧倒的な静粛性とインテリジェントな自動運転機能。
  • ●説明不要のステータス性、経年変化に強いデザイン。
  • Text : Takuo Yosshida
  • Photographer : Koichi Shinohara
  • Golf Course : カレドニアンゴルフクラブ

問い合わせ先

メルセデス・ベンツ日本フリーダイヤル:0120-190-610 http://www.mercedes-benz.co.jp

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