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今こそ東野圭吾を読みたい 書店員が勧める『ガリレオ』究極の謎

友人からでも、家族からでも、書評でも、課題図書でもない「オススメの本」を読んだことはありますか? 「文喫 六本木」副店長の中澤佑さんにBRUDER読者をイメージした一冊を選んでもらいました。

「聖女の救済」/東野圭吾

7月23日、作家の東野圭吾さんが大腸がんのため68歳で逝去されました。突然の訃報におどろいた方も多いでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。

江戸川乱歩賞を受賞した1985年のデビュー作『放課後』から、100冊を越える著作のほとんどがベストセラー。日本で最も読まれている作家といって過言ではないでしょう。その作品群はミステリを中心に、サスペンスや人間ドラマ、青春物や抱腹絶倒のエッセイなど多岐にわたります。

今回は「まだ東野圭吾を読んだことがない…」という方におすすめの作品を紹介します。『容疑者Xの献身』や『白夜行』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』など、映像化された代表作は数知れず。取り上げたいのが『聖女の救済』です。

福山雅治さんが主演を務めたガリレオシリーズの一編。ある資産家が自宅で毒殺されますが、その妻には鉄壁のアリバイがありました。

―――「完全犯罪を崩すと同時に彼の恋も壊れた。疲れ果てて当然だ。少し休ませてやろう。」――

――本文より

物語の主軸は難解なトリックの解明ですが、その糸が“愛の試練”や“刑事の恋”という人間ドラマへ結ばれていく構成は圧巻のひと言。謎解きの痛快さと切ない感動が同時に押し寄せる、完成度の高い一編です。読者を強烈に引き込むストーリーテリングに、ページをめくる手が止まりません。

「聖女の救済」東野圭吾(文藝春秋)/¥913(税込)

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COOPERATION

文喫 六本木 副店長 中澤佑

2017年日本出版販売入社。企業内ライブラリーや商業施設のブックディレクションを手掛け、2023年より「本と出会うための本屋 文喫」の事業担当として、文喫六本木やBUNKITSU TOKYOの企画選書や運営などを行う。2026年より現職。

Edit : Hiroto Goda

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