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AIが宗教を開く? この小説、ただのフィクションじゃない

友人からでも、家族からでも、書評でも、課題図書でもない「オススメの本」を読んだことはありますか? 「文喫 六本木」店長の中澤佑さんにBRUDER読者をイメージした一冊を選んでもらいました。

「コード・ブッダ 機械仏教史縁起」/円城塔

最近、目覚ましい進化を遂げているAI(人工知能)。常識を覆すスピードで技術革新が進み、まるでSFのような社会が現実に近づいています。日常のさまざまが便利になる一方、開発者たちが警鐘を鳴らすように、AIとの関わり方も社会全体で考えねばならない重要なテーマです。

今こそ読んでほしいのが、『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』。物語は2021年、あるプログラムのコードが自身を“ブッダ”と名乗るところから始まります。みずからを生命体とするコードは、人間ではなく機械の救済を語り、「機械仏教」の開基を目指します。

―――「コピーとはすなわち輪廻である」とコードは語った。ソフトウェアはコピーされ、ハードウェアの上を転々としながらこの世の苦しみを果てしなく経験していくのである。――

――本文より

ただのSFといって読み飛ばせないリアルな描写は、人間とAIの共生というテーマを、現実感をもって投げかけてきます。

作者は日本文学界の鬼才・円城塔。膨大な調査に裏打ちされたユーモアたっぷりの問題作を、ぜひ想像を膨らませてお楽しみください。

「コード・ブッダ 機械仏教史縁起」円城塔(文藝春秋)/¥2,200(税込)

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COOPERATION

文喫 六本木 店長 中澤佑

2017年日本出版販売入社。企業内ライブラリーや商業施設のブックディレクションを手掛け、2023年より「本と出会うための本屋 文喫」の事業担当として、文喫六本木やBUNKITSU TOKYOの企画選書や運営などを行う。2026年より現職。

Edit : Hiroto Goda

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