BRUDER

メニュー 検索する
閉じる

名車911の生みの親が作った伝説の時計 ポルシェ・デザイン「クロノグラフ1 Hodinkee 2024エディション」

Photo by Yasuhito Shibuya

ドイツのスポーツカーといえば、真っ先に思い浮かぶのがポルシェ「911」。1963年にドイツのフランクフルトモーターショーで発表され、翌1964年から生産がスタート。現在も進化を続けながら、唯一無二のデザインと素晴らしいパフォーマンスで世界で輝き続けている。

<関連記事>メゾンからラグスポウォッチが遂に登場 ルイ・ヴィトン「タンブール」


そして時計の世界にもこの911直系の“伝説のクロノグラフ”がある。911のボディデザインを担当した工業デザイナー、フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ(F.A. ポルシェ 1935〜2012)が、1972年にデザインスタジオ「ポルシェ・デザイン」を設立し、初仕事としてデザインしたのが今回紹介する時計のベースモデルとなる「クロノグラフ 1(ワン)」だ。

今振り返っても、デザインやメカニズムは画期的だった。文字盤やステンレス製のケースとブレスレットもつや消しのブラック。そして針とインデックスはつや消しのホワイト。唯一、クロノグラフ針のみレッドという色遣いは、航空計器やスポーツカーのダッシュボードのデザイン文法を採り入れたもの。そして、これはまったくの偶然だが、コンピューターを用いて初めて設計された自動巻きクロノグラフムーブメントの傑作「ヴァルジュー7750」を初搭載するというストーリーも加わった。つまりこのモデルは、当初から時計の歴史に残る名作になることを運命付けられていたのだ。

原型モデルとなるクロノグラフ 1に、現代の技術とデザイン要素を加えた「クロノグラフ1 Hodinkee 2024エディション」は、伝説の傑作のDNAを忠実に受け継いだ“再誕・限定モデル”だ。設計と製造はポルシェ・ライフスタイル・グループ傘下の時計製造会社「ポルシェ・デザイン・タイムピーシズ社」。ケースとブレスレットは軽量なチタン製で、微細なガラスビーズを吹き付けることで絶妙なつや消し感が生まれるビーズブラスト仕上げを施した後、表面の硬度を飛躍的に向上させて傷を防ぐブラックのチタン・カーバイド・コーティングが施されている。そして“時計のエンジン”であるクロノグラフムーブメントは同社製でCOSC(スイスクロノメーター検定協会)のテストに合格した高精度の自動巻き。

注目したいのが、アメリカの時計プラットフォーム「Hodinkee(ホディンキー)」がこのモデルの“監修者”として織り込んだ“凝りに凝った”ディテールだ。オリジナルと同じマットブラック文字盤の2時位置には、ポルシェ・デザインのロゴマーク。加えて時分針とインデックスにはヴィンテージ感のある特殊な色のスーパールミノーバ®(蓄光塗料)を採用。曜日表示は日本のファンのために英語と日本語の2カ国語表記に。また、ベゼル外周のタキメーター・スケール(目盛)はメートル法ではなくマイル表示になっている。クロノグラフ好きとポルシェ愛好家は、ぜひお見逃しなく!

PORSCHE DESIGN / ポルシェ・デザイン
クロノグラフ1 Hodinkee 2024エディション Ref.6041.7.01.008.10.5  159万5000円(税込)

SPEC
  • ケース径:40.8 ㎜
  • 自動巻き、ブラック・チタニウム・カーバイドコーティング・チタニウムケース&ブレスレット、パワーリザーブ約48時間、10気圧防水、ケースバックに限定刻印入り

お問い合わせ先

  • ノーブルスタイリング TEL :.03-6277-1600

Text : Yasuhito Shibuya

閉じる