いま最も魅力的な時計ブランド、チューダーからF1チームとのコラボウォッチが登場した。日本人F1ドライバーも着用する「ブラックベイ セラミック“ブルー”」だ。
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チューダーは去る2月に「Visa Cash App RB F1(ビザ キャッシュアップ アールビー エフワン)」、F1ファンの間では略称「VCARB(ブイカーブ)」と呼ばれるF1チームとのパートナーシップを発表した。これに伴い、唯一の日本人F1ドライバー、今年参戦4年目でレースごとに評価が高まっている24歳の角田裕毅(つのだ・ゆうき)選手、同僚のダニエル・リカルド選手とチームスタッフのためにスペシャルウォッチを製作した。
それこそが今回紹介するブラックベイ セラミック“ブルー”で今春、ジュネーブの時計フェアのブースにひっそりと飾られていた。
チューダーは数十年に及ぶブランクを経て2018年に日本に再上陸し、50万円~100万円の価格帯のスポーツウォッチを中心に最先端のスペックと驚異的なプライスパフォーマンスで時計業界をリードするブランドだ。
このモデルのベースは、2021年春に発売された「ブラックベイ セラミック」。マニュファクチュール(自社製)の高性能ムーブメントをセラミックケースに搭載するばかりでなく、チューダーで初めてスイス計量・検定局(METAS)のテストをクリアして「マスター クロノメーター」に認定された。200m防水と、普通の潜水には十分な防水性も備えている。
マスター クロノメーターの認定を受けるには前提として、◇ムーブメントの部品調達、製造、組み立て、最終検査の全てをスイス国内で行う、◇ケース、文字盤、針の製造コストのうち、60%以上がスイス国内で発生している――などのスイスメイド(スイス製)基準を満たす必要がある。さらに、ムーブメントが事前にCOSC(スイスクロノメーター検定協会)の精度テストに合格していなければならない。
こうした条件を満たした上で受けられるのが、METASによる厳しい品質テスト。具体的には、2つの異なる温度下、6つの姿勢差、そして2つの異なるぜんまい残量の状態(100%、33%)での精度テストや、1万5000ガウスという強烈な磁場の中でスムーズな動作が求められる精度テストなどに全て合格しなければならない。基準となる精度は日差(1日24時間の進み遅れ)が「ゼロからプラス5秒」と、最高峰のレベルだ。
つまり、ブラックベイ セラミック “ブルー”はチューダーの中で最も評価の高い1本と言える。ブルーセラミックのケースとベゼルは耐久性とエレガンスを兼ね備え、特別な存在感を放つ。ブラックベイシリーズならではの視認性の高いダイヤルと、ダイバーズウォッチとしての機能性も完璧に備えている。さらに期待の日本人F1ドライバーが着用しているというストーリーもある。F1好き、モータースポーツ好きにとっては絶対に見逃せない逸品となっている。
TUDOR / チューダー
ブラックベイ セラミック “ブルー” 5529 Ref. 5529 71万8300円(税込)
- SPEC
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- ケース径:41 ㎜
- 自動巻き、セラミックケース(シースルーバック)、レザー&ラバーストラップ(ファブリックストラップも付属)、200m防水
お問い合わせ先
- チューダー ブティック 銀座by BOLTE TEL : 03-6263-8474
Text : Yasuhito Shibuya