旅する写心 〜「My Sweet Masters」6

オーガスタ・ナショナルの13番ホールほど
語り尽くされたパー5はないのではないだろうか。
プレーする側には挑戦欲をかき立て、
観戦する側にはワクワク、ドキドキさせる。
そしてなによりも美しい。

最近距離を長くするという噂がたった。
隣接するオーガスタカントリークラブの土地を買って
距離を延ばそうというものだ。

15年大会の同ホール平均スコアは4.5461。
もっとも易しいホールとなったが、
今のままで十分という意見も多い。
アーメンコーナー3ホールでものを考えると、
前の2ホールのスコア次第で13番の攻め方が
変わってくるから面白いという。

13番ホールを想うだけで、
旨いスコッチが呑めそうだ。

Augusta National Golf Club
13th hole 510yards Par5

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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