旅する写心 〜「コース巡礼」26.神戸ゴルフ倶楽部 ロッカールーム

イギリス人貿易商の
アーサー・グルームが
六甲山頂に山荘を建て
仲間との団欒から
「ここにゴルフ場を造ろう」と
始まったのが1896年夏。

男のロマンは
ただただゴルフを愛する
気持ちのみを持って
幾多の困難を乗り越え
1903年5月
日本初のゴルフ倶楽部を開場した。

そこに佇むと
彼らの声が聞こえてきそうだった。
この狭い部屋こそが
男たちが集まる
心解き放てる場所なのだ。
このロッカールームは
間違いなく日本のゴルフ遺産だ。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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