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知的好奇心を刺激する春の展覧会4選【東京編】|休日カルチャーガイド

川合玉堂《行く春》(左隻)1916年 重要文化財、東京国立近代美術館蔵

新生活が始まるこの時期。少し視点を変えるだけで、見える景色も変わってくるかもしれません。そんなヒントをくれる、4つの展覧会を紹介します。

ふれあうやきもの

大井康弘《ガネーシャ》2013年、やまびこ福祉会蔵 撮影:大西暢夫 提供:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA

創作することの純粋な眼差しを作品を通して学ぶ

国内4つの福祉施設でやきものを制作する作り手5名と、その制作を支える陶芸家2名の作品を紹介する展覧会。会場では、あらかじめ用意した粘土のパーツを繰り返し積み重ねて造形する大井康弘の《ガネーシャ》、動物の特徴を捉えながら物語性を感じさせる土橋美穂の《アリクイ》など、創作への純粋な眼差しがにじむ立体作品に出会える。交流スペースでは、出展作家の植田佳奈と吉成洋平による触れて鑑賞できる作品も展示。作品の持つエネルギーを、ぜひ掌からも感じてほしい。

開館10周年記念 ひらけ、絵手本!『北斎漫画』エトセトラ

葛飾北斎『略画早指南』前編 すみだ北斎美術館蔵(通期)

大ベストセラー『北斎漫画』から、絵の描き方を学ぶ

誰もが一度は目にしたことのある『北斎漫画』。人物や風俗、動植物をはじめ、自然や建築、幽霊や妖怪などの空想の世界まで、森羅万象あらゆる事物の描き方を解説した「絵手本」として、世界中で親しまれている。展示はコンパスと定規を用いた構成にもとづく作画方法や躍動感あふれる動物の姿など、絵の描き方のコツを読み解ける構成になっている。『北斎漫画』は現在も書店で入手可能なので、絵の上達を目標に新たな学びをスタートさせてみては?

前田育徳会創立百周年記念 特別展「百万石!加賀前田家」

重要文化財 百工比照 第三号箱第六架 釘隠引手等金具 第二重
江戸時代・17~18世紀 前田育徳会蔵 通期展示

日本史に名を刻む、加賀前田家の華やかな文化を学ぶ

織田信長に仕え、数々の逸話を残した戦国武将・前田利家を初代とする加賀前田家。江戸時代には徳川将軍家に次ぐ102万石を誇る大名家として、学問や文化の普及、職人の教育にも力を注いだことで知られる。会場には前田家に伝わる名道具や甲冑など、豪華絢爛(ごうかけんらん)な蒐集品がずらりと並ぶ。金沢の工芸や美食文化などに冠される「加賀百万石」の由来に触れられる貴重な機会となりそうだ。

美術館の春まつり

船田玉樹《花の夕》1938年、東京国立近代美術館蔵

実物の桜を前に、名作に描かれた豊かな桜の表現を学ぶ

皇居や千鳥ヶ淵、北の丸公園などの桜の名所に囲まれた東京国立近代美術館で、毎春恒例の「美術館の春まつり」が開催中。代表的な所蔵作品のひとつである川合玉堂の重要文化財《行く春》が限定公開されるほか、菊池芳文《小雨ふる吉野》、川瀬巴水《春のあたご山》など春の情景を描いた作品を見比べることができる。前庭にはお休み処が登場し、お花見をしながらドリンクやフードを楽しめる。周辺に咲く桜と春の名作の競演を心ゆくまで楽しんで!

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