BRUDER

メニュー 検索する
閉じる

マスターズシーズンだから、ゴルフの小説を読もうか。

友人からでも、家族からでも、書評でも、課題図書でもない「オススメの本」を読んだことはありますか? 「文喫 六本木」副店長の小粥莉子さんにBRUDER読者をイメージした一冊を選んでもらいました。

「ゴルファーズ・キャロル」/ロバート・ベイリー

ゴルフの祭典「マスターズ」が4月9日(木)に開幕します。今回は、まさにそんな時期に手に取りたい一冊「ゴルファーズ・キャロル」をご紹介します。

舞台は1986年の米国。“帝王”ジャック・ニクラスがオーガスタナショナルGCで伝説的な勝利を挙げようとしているころ、主人公のランディはテネシー川に身を投げようとしていました。ランディはかつて、プロゴルファーを目指す若者でした。しかし40歳になり、彼には挫折と大切な人の死、そして多額の借金が残りました。

そんなとき、ランディのもとに亡き親友が幽霊となって現れます。彼に導かれた先で出会ったのは、ボビー・ジョーンズ、アーノルド・パーマーら伝説の名プレーヤーたち。ランディは4人のヒーローと、4つの奇妙なラウンドを体験します。

―――すべての男は、人生のどこかで自分がジョー・ネイマスにはなれないと気づくときがある。――

――本文より

あこがれの何かになるのではなく、自分に与えられたものでどう生きるか。ランディは父から授かった言葉を胸に、自身と向き合っていきます。

風の流れやショットの緊張感といった描写には肌触りがあり、ゴルフ場の情景が浮かび上がるよう。法廷ミステリーを手がけるロバート・ベイリーならではの、人間関係や心の描き方にも注目です。

ゴルフを愛する人にも、これから触れる人にもおすすめしたい一冊。読後にはきっと、ゴルフ場の緑が恋しくなるはずです。

「ゴルファーズ・キャロル」ロバート・ベイリー(小学館)/¥2,310(税込)

<関連記事>「カフェーの帰り道」もう読んだ? 激動の時代で貫く自分らしさ

COOPERATION

文喫 六本木 副店長 小粥莉子

2024年日本出版販売入社。現在文喫 六本木のブックディレクターとして、企画選書や展示イベント企画、本のある空間のプロデュースなどを行う。

Edit : Hiroto Goda

閉じる