
友人からでも、家族からでも、書評でも、課題図書でもない「オススメの本」を読んだことはありますか? 「文喫 六本木」副店長の小粥莉子さんにBRUDER読者をイメージした一冊を選んでもらいました。
「カフェーの帰り道」/嶋津輝
本を探すとき、芥川賞や本屋大賞というワードには確かな信頼感があります。なかでも直木賞は、エンタメ性の高い大衆小説に贈られるのが特徴です。今回は、ことし1月に発表された受賞作品『カフェーの帰り道』をご紹介します。
物語の舞台は、戦渦のただ中にある上野の「カフェー西行」。多くの喫茶店が若さや見た目を重視した女給を雇うなか、カフェー西行では個性豊かな女性たちが働いています。それぞれの境遇を抱えた女性たちは激動の時代に翻弄されながら、自分らしさを模索します。
過去を描いた物語ながら、彼女たちの生々しい姿は感情移入できる身近さ。作者の嶋津輝による美しく優しい文章と、ゆったりとしたカフェー西行の雰囲気に浸ってください。
「カフェーの帰り道」嶋津輝(東京創元社)/¥1,870(税込)
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文喫 六本木 副店長 小粥莉子
2024年日本出版販売入社。現在文喫 六本木のブックディレクターとして、企画選書や展示イベント企画、本のある空間のプロデュースなどを行う。
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文喫 六本木

文化を喫する、入場料のある本屋。人文科学や自然科学からデザイン・アートまで約3万冊の書籍を販売している。閲覧室や研究室、喫茶室を併設し、企画展も定期的に開催。普段あまり出会うことのない新たな興味の入り口となっている。
住所:〒106-0032 東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F
営業時間:9:00~20:00(L.O. 19:30)/不定休
https://bunkitsu.jp/
Edit : Hiroto Goda








