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「カフェーの帰り道」もう読んだ? 激動の時代で貫く自分らしさ

友人からでも、家族からでも、書評でも、課題図書でもない「オススメの本」を読んだことはありますか? 「文喫 六本木」副店長の小粥莉子さんにBRUDER読者をイメージした一冊を選んでもらいました。

「カフェーの帰り道」/嶋津輝

本を探すとき、芥川賞や本屋大賞というワードには確かな信頼感があります。なかでも直木賞は、エンタメ性の高い大衆小説に贈られるのが特徴です。今回は、ことし1月に発表された受賞作品『カフェーの帰り道』をご紹介します。

物語の舞台は、戦渦のただ中にある上野の「カフェー西行」。多くの喫茶店が若さや見た目を重視した女給を雇うなか、カフェー西行では個性豊かな女性たちが働いています。それぞれの境遇を抱えた女性たちは激動の時代に翻弄されながら、自分らしさを模索します。

過去を描いた物語ながら、彼女たちの生々しい姿は感情移入できる身近さ。作者の嶋津輝による美しく優しい文章と、ゆったりとしたカフェー西行の雰囲気に浸ってください。

「カフェーの帰り道」嶋津輝(東京創元社)/¥1,870(税込)

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COOPERATION

文喫 六本木 副店長 小粥莉子

2024年日本出版販売入社。現在文喫 六本木のブックディレクターとして、企画選書や展示イベント企画、本のある空間のプロデュースなどを行う。

Edit : Hiroto Goda

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