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「万博のその後」を追う写真展からエネルギッシュなアートまで|休日カルチャーガイド

OSGEMEOS “Experience” 2023, mixed media animation installation, photo: OSGEMEOS

知的好奇心を刺激し感性を磨く、今注目のイベント・展覧会等をBRUDER編集部がセレクト。暮らしに豊かなひとときをもたらし、ラウンドの合間に話したくなるような情報をご紹介します。(毎週火曜日更新)

ひろしま国際建築祭2025

「NEXT ARCHITECTURE 建築でつなぐ新しい未来」川島範久 (神勝寺 禅と庭のミュージアム 無明院)©Tatsuya Tabii

建築を通じて、新しい未来について考える

世界を舞台に活躍する建築家から未来を担う作家、総勢23組に焦点をあてた建築の一大イベントが開幕。初開催の今回は、建築界のノーベル賞といわれる「プリツカー建築賞」受賞の日本人建築家8組9名を紹介する展示や、同賞受賞の坂 茂による阪神・淡路大震災の災地のために考案した「紙のログハウス」の設置など、日本を代表する建築家の作品と思想に触れることができるプログラムが満載だ。会期中は福山や尾道の街には小さな建築として、移動型キオスクが登場。多様な建築文化を通して、未来について思いを巡らせる機会となりそうだ。

伊藤潤二展 誘惑

≪富江・養女≫ 1995 年(部分) ©ジェイアイ/朝日出版

ホラー漫画界の巨匠、伊藤潤二の美しくもグロテスクな世界へ

ジャパニーズ・ホラーを代表する作品『富江』『うずまき』の原作者としても知られる漫画家・ 伊藤潤二の大規模個展が最終巡回地の名古屋で開催中。会場では600点以上の自筆原画やイラスト、絵画作品を通して、人間の本能的な恐怖心や忌避感を繊細な筆致で巧みに浮かびあがらせた、美しくもグロテスクな世界を存分に堪能できる。ねじれる身体、ぬめりを帯びた皮膚、どこか奇怪な風景──徹底的に追求されたリアリティと圧倒的な画力による、日常に潜む異界への入り口を覗いてみては。

エヴ・カデュー 「Jʼ AI VU LE FUTUR / 私は未来を見た」

エヴ・カデュー《J’AI VU LE FUTUR》Barcelona 1888 > 2023

万博がもたらす未来とは?

長年にわたり、記憶や物質、消費文化に対する問いかけをしている写真家・エヴ・カデュー。アジア初個展となる今回は、世界各地に点在する万博跡地を撮影したシリーズを通し、万博が社会にもたらしてきた影響を検証する試みだ。カメラが捉えたかつての「未来の祭典」の跡地には、姿を変え地域の人々に利用されているもの、放置され廃墟化が進むもの、いまなお新たな役割を模索するものなど、万博が示した「未来」と現実の間には、矛盾をはらんだ空間が広がっている。先月閉幕した2025年大阪・関西万博、果たしてその未来は?

オスジェメオス+バリー・マッギー 「One More」展

左)Barry McGee and OSGEMEOS “Untitled” 2024, acrylic and spray paint on wood, photo: OSGEMEOS
右)OSGEMEOS “A Viagem”2025, mixed media with sequins on MDF, photo: Filipe Berndt

街のエネルギーから生まれたアートのシャワーに身をゆだねる

あちこちに空き地と建築計画の看板を目にする昨今、かつて街に溢れていたエネルギーが恋しくなったなら、オスジェメオス+バリー・マッギーによる「One More」展を訪れることをおすすめしたい。グラフィティカルチャーを現代美術の領域で認知させたパイオニア的存在であるアーティスト2組が、ドローイングや絵画、インスタレーションにビデオアートなど、膨大な手法と技術を即興演奏のように響き合わせた空間が広がる。彼らの発するエネルギーの中に身をゆだねれば、街に眠る新しい力を発見できるかもしれない。



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Text : Akemi Kaneko

Edit : Yu Sakamoto

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