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旬の味覚を味わい尽くせるフェスから散策型アートイベントまで|休日カルチャーガイド

岩崎貴宏《Floating Lanterns》

知的好奇心を刺激し感性を磨く、今注目のイベント・展覧会等をBRUDER編集部がセレクト。暮らしに豊かなひとときをもたらし、ラウンドの合間に話したくなるような情報をご紹介します。(毎週火曜日更新)

やきいもフェス TOKYO 2025

日本各地のやきいもを味わい尽くせる、毎年恒例の大人気フェスティバル。今年は、自由で大胆な発想で、焼きいも界に新風を吹かせる14店舗から約30種類のメニューが登場。素材ならではの奥深い味わいや品種ごとの多彩な食感を楽しめるメニューのほか、海外の食文化をクロスオーバーさせたものまで盛りだくさん。芋菓子やオリジナルカプセルトイなどお土産コーナーも充実。開催期間も長めなので何度も足を運びたい。

「ペーパートレイル」展-すべてのものは未来のためのプロトタイプ-

©︎ATELIER MUJI

無印良品のものづくり、デザインやアートに関するATELIER MUJI企画展として開催されている、デザインスタジオPOSTALCO(ポスタルコ)の、ものづくりへの思想に触れることができる展覧会。会場では、日々の暮らしで感じる混沌や違和感から、本質的なかたちを追求するPOSTALCOの探求プロセスを、1本の長くつながった紙として展示。紙の上に描かれた試作品や完成品、日常の道具のスケッチからは、日常の視点を少し変えることで新たな可能性が目の前に開けることに気づかされる。無印良品も常識を問い直し視点を少し変えることで新たな暮らしの可能性を提案するものづくりを続けている。本展を通して、両者に共通する日々の暮らしの「気づき」を原点とするものづくりに触れ、自分の視点を変えてみることで新しい発見のきっかけになりそうだ。

神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond

林廻(rinne)《BED》

六甲山の豊かな自然を舞台に、森林浴をするように現代アートに触れることができる芸術祭。今年は奈良美智や開発好明など、61組のアーティストの作品を9つの会場を巡りながら鑑賞できる。子ども向けのプログラムや地元の食材を使ったスペシャルメニューなど、関連企画も盛りだくさん。ウェブサイトには、六甲山の秋の散策を楽しみながら、点在する鑑賞スポットを所要時間とともに紹介する、モデルコースの情報なども充実しているので、お出かけ前にぜひチェックして。

時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010

小沢剛《ベジタブル・ウェポン-さんまのつみれ鍋/東京》2001年 Cプリント 113.0×156.0cm 国立国際美術館蔵
© Tsuyoshi Ozawa

1989年から2010年の20年間に、日本のアートシーンを彩った革新的な表現に光をあてる展覧会。冷戦の終結から、グローバル化のはじまりへと国際的な対話が広がったこの期間、日本では、どのような美術や表現が生まれ、発信されたのか。核や戦後の問題と向き合う作品、他者との関係からアイデンティティを問う試み、コミュニティのなかで新たな関係性を構築するプロジェクトなど、国内外50を超えるアーティストの作品を通して、この時代ならではの社会の動向を振り返ることができる。



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Text : Akemi Kaneko

Edit : Yu Sakamoto

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