BRUDER

メニュー 検索する
閉じる

日本酒蔵が本場でつくった本気のスパークリングワイン「KUHEIJI クレマン・ド・ブルゴーニュ NV」

 

ゴルフにはラウンド後にお酒を片手に語らう「19番ホール」と呼ばれる習慣があります。アルコールとの付き合いはゴルファーでなくとも大人の嗜みのひとつでしょう。連載には今回から3回にわたってTBSのテレビドラマ『グランメゾン東京』でワインを選定、技術監修を担当されたソムリエ・成澤亨太さんが登場。初夏に都内で行われた「TRANSIT WINE FES’ 2025 Vol.7」から、とっておきのボトルを紹介していただきます。

ワイン「KUHEIJI クレマン・ド・ブルゴーニュ NV」

日本酒がお好きな方であれば、KUHEIJI(九平次=クヘイジ)の名前を一度は耳にしたことがあるかもしれません。醸造元の萬乗醸造(ばんじょうじょうぞう)の創業は1647年。江戸時代から続く酒蔵のブランド「醸し人九平次」は、2016年にフランス・ブルゴーニュでワインづくりを始めました。

その名も「ドメーヌ・クヘイジ」。海外でワインづくりに挑戦する日本人はすでに珍しくなくなりましたが、本場であるブルゴーニュ地方のモレ・サン・ドニにドメーヌ(醸造所)を持つ日本酒蔵は他に例がありません。

ブルゴーニュという土地は、ロマネ・コンティをはじめとする名門ワイナリーを多く抱えるワインづくりの聖地のような場所。その深い歴史と伝統から、ワイン畑のほとんどが相続によって受け継がれます。投機目的で転売が繰り返され、土地の値段が落ち着かなくなれば、ワインは適正価格を失ってしまうからです。

日本酒づくりの名門だからこそのワイン

そんな高いハードルを飛び越えたクヘイジから、スパークリングワインを紹介します。多くのスパークリングワインは黒ブドウと白ブドウをブレンドしてつくりますが、こちらは黒ブドウ100%のブラン・ド・ノワール。ですから、ボディはしっかり目でエレガント。それでいて、すっきりとした爽やかさが漂うのは、高い醸造技術によるものに違いありません。

実はスパークリングワインと日本酒は、発酵プロセスで似ている点があります。来日して、日本酒の蔵元を見学するワインの生産者のうち、「日本酒の製法はクレイジーだ!」と目を丸くするのは決まってシャンパンづくりに携わる方。伝統的なノウハウを守り続けてきた酒蔵だからこそ、フランス人がつくるワインとは一味違う、素晴らしい味わいを生んだのでしょう。

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。

<関連記事>世界よ、これがジャパニーズジンだ 「季の美 京都ドライジン」

COOPERATION

株式会社TRANSIT HOLDINGS ヘッドソムリエ 成澤亨太

Edit : Yoichi Katsuragawa

閉じる