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本当にあった四大証券会社の廃業 経済の勉強を小説で

友人からでも、家族からでも、書評でも、課題図書でもない「オススメの本」を読んだことはありますか? 「文喫 六本木」副店長の小粥莉子さんにBRUDER読者をイメージした一冊を選んでもらいました。

「しんがり 山一證券最後の12人」/清武英利

物価高や関税措置など、経済の動向が気になる今日この頃。テーマは「経済の勉強になる作品」です。バブル崩壊後の日本金融業界における象徴的な事件の裏側を描いた『しんがり 山一證券最後の12人』を紹介します。

1997年11月4日、四大証券会社のひとつだった山一證券が突如、自主廃業を決断しました。タイトルの「しんがり」とは、軍隊で最後尾を守る部隊を指し、まさに倒産という負け戦を支え続けた社員たちを象徴しています。

バブル期の過剰融資や株価膨張の裏で、山一證券が手を染めていた粉飾決算。克明な描写から、数字の裏に潜むリスクと監査の盲点を学べます。顧客に倒産を通知するシーンは衝撃的。生々しい実話には、今の時代にも通じる教訓が詰まっています。

経済の勉強になるだけでなく、廃業する会社のために残った会社員12人の熱いドラマも読み応え十分。ビジネスパーソンとしての心構えも養える一冊です。

「しんがり 山一證券最後の12人」清武英利(講談社+アルファ文庫)/¥990(税込)

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COOPERATION

文喫 六本木 副店長 小粥莉子

2024年日本出版販売入社。現在文喫 六本木のブックディレクターとして、企画選書や展示イベント企画、本のある空間のプロデュースなどを行う。

Edit : Hiroto Goda

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