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親は子どもとどう向き合うべき? 不器用な父に見る家族のカタチ

友人からでも、家族からでも、書評でも、課題図書でもない「オススメの本」を読んだことはありますか? 「文喫 六本木」副店長の小粥莉子さんにBRUDER読者をイメージした一冊を選んでもらいました。

「とんび」/重松清

今回のテーマは“家族愛”。取り上げるのは重松清のベストセラー小説『とんび』です。2022年に映画化もされた本作は、家族内の微妙な感情の変化、一人ひとりが抱える葛藤を繊細に描いています。

舞台は町工場が広がる昭和の港町。妻を事故で亡くした主人公・ヤスは、3歳の息子アキラと二人で暮らしています。男手ひとつの子育ては苦労も多く、時に厳しく接してしまったり、自分の感情をどう言葉にするか悩んだりします。

―――アキラ、おまえは母ちゃんがおらん。ほいでも、背中が寒うてかなわんときは、こげんして、みんなで温めてやる。――

――本文より

不器用でありながら、父が子を思う気持ちはブレることがありません。優しさと厳しさのバランスを模索しながら、ヤスは親として成長していきます。

自分は親として、子として、どうあるだろう? 親子の絆に、みずからを重ねたくなる物語です。読み終えたあとは、少しだけ、家族に優しくなれるかもしれません。

「とんび」重松清(角川文庫)/¥704(税込)

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COOPERATION

文喫 六本木 副店長 小粥莉子

2024年日本出版販売入社。現在文喫 六本木のブックディレクターとして、企画選書や展示イベント企画、本のある空間のプロデュースなどを行う。

Edit : Hiroto Goda

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