SNSに投稿される“映え写真”を見ていると、いかにスマホカメラの機能が向上しているかが分かりますよね。撮影者は、撮りたい対象に向けてボタンを一つ押すだけ…。一方、こだわった“マイカメラ”での一枚には、まったく別の味わいがあるものです。同じ風景でも、アルバムに残るのは違った思い出になりそう。今回は、お出かけについ持って行きたくなるカメラをご紹介します。ゴールデンウィークのお供におすすめ!
“撮らない時間”も持っていたい
「写真を撮るだけならスマホで十分」。外出時には、撮影機能しかないカメラより、一台であらゆることのできるスマホをポケットに入れるほうがずっとミニマルです。では、ファッションアイテム、もしくはアクセサリーとして、持つだけで気分を上げてくれるカメラがあったらどうでしょう? 「Z fc」は、“撮っている時間も、持っている時間も楽しい”というコンセプトから生まれたデジタルカメラです。
デザインはおよそ40年前に発売されたフィルムカメラ「FM2」の外観を継承したもの。どこか懐かしさを感じるデザインには、人々がカメラでの写真撮影に魅入られていた時代の名残があります。シャッタースピードなどの基本的な設定は、ボディーの天面にある3つのダイヤルを使用。指先で“カチャカチャ”とダイヤルを回し、一枚一枚丁寧に撮った写真は、その撮影体験までが思い出になりそう。
Z fc ¥129,800(税込)/ニコン
撮影前に“写り”を明確に
カメラに機能性を求める人のほとんどは、「スマホでは撮れない写真を撮りたい」と思うものでは? 手順はいたって単純。“映え~”な構図を見つけて、最適なタイミングでシャッターを切るだけ。とはいえ初心者にとってはこれがなかなか難しい。事前の設定は複雑で、ピントは合わず、そうこうしている間にシャッターチャンスを逃す…。「やっぱり俺にはスマホが合ってる!」と、あきらめるのはまだ早い。
「X-S20」は初心者にもおすすめできる一台です。被写体検出機能を搭載しており、AIが人物の顔や動物を検出、自動でピントを合わせてくれます。また、写真の色味や雰囲気を調整する「フィルムシミュレーション」を使えば、撮影時から“写り(仕上がり)”を確認することが可能。具体的なイメージを持って撮影に臨めるので、初心者でも“スマホ超え”にそこまで時間はかからないかも?
X-S20 ¥220,000(税込)/富士フイルム
“ハーフフレームカメラ”で自分だけの一枚を
“終わりがあるから美しい”という言葉があるように、フィルムカメラが写す風景には、それに近いものがある気がします。撮影枚数に限りがあるぶん、一枚一枚への思い入れはひとしお。とはいえ、「もう少し撮れるといいな」と感じる人もいるでしょう。そんな方にぴったりなのが、ハーフフレームカメラ「EKTAR H35」です。
その名の通り、通常フィルムの半分のサイズで撮影枚数は倍に。2枚の写真をつなぎ合わせてみると、そこにはまた違った“物語”が生まれます。どんな写真を並べるかは自分の想像力次第。同じ風景でも、時間帯や季節、被写体によって印象は大きく変わりそう。世界にまたとない一枚をぜひ撮ってみて。
EKTAR H35 ¥7,986(税込)/コダック
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Edit/Text : Hiroto Goda