
スポーツが最も盛り上がるのは代表戦だ。
県別や国別となれば、自ずと贔屓ができ、
出場選手にとっては
負けられない戦いとなる。
ゴルフがまだスコットランドでしか
行われていなかった頃、
エディンバラのフォース湾を挟み
セントアンドリュースとミュアフイールドの
熱い戦いが行われていた。
この対抗戦があったからこそ
ゴルフは発達し、技術や道具の進歩があった。
その後、ゴルフがアメリカに渡り、
国別の代表戦が始まった。
1922年には、アマチュアの国別対抗戦
「ウォーカーカップ」が開催された。
第3回大会までは毎年行われていたが、
4回目からは隔年になった。
1927年には、プロの対抗戦
「ライダーカップ」が初めて行われた。
当初は英国と米国による戦いだったが、
米国があまりにも強くなり、
欧州選抜との対抗戦に変更された。
以降、拮抗した戦いが続いている。
先述の「ウォーカーカップ」は、
今年で50回目の節目を迎える。
その舞台となるのは、
名門・サイプレスポイントだ。
普段は滅多に公開されないコースとあって、
ギャラリーチケットの価格が
異常に高騰していると
ニュースでも報じられた。
かつて“球聖”と呼ばれたボビー・ジョーンズは
ここでアリスター・マッケンジーに出会い、
のちにオーガスタナショナルGCが作られた。
ボビー・ジョーンズも、
現在オーガスタのコミッショナーを務める
フレッド・リドリーも、
「ウォーカーカップ」のキャプテン経験者。
ゴルフ好きなら、高いお金を出してでも
観戦したいと思う気持ちは、分からなくもない。

宮本 卓Taku Miyamoto
1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Clubほか、国内数々のオフィシャルフォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。








