プラスチック廃棄物をアップサイクルした世界初のゴルフシューズ発売

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アディダスゴルフは海洋の美しさと脆弱性について意識を高める目的で設立された組織「Parley（パーレイ）」とコラボレーションしたゴルフシューズ「TOUR360 XT Parley（ツアー360 パーレイ）」を発表した。6月10日にアディダス取扱一部店舗及びアディダス公式オンラインストアにて数量限定で発売される。まさにエコな1足だ。

アディダスは2024年までにアパレルやフットウェアの自社製品におけるバージンプラスチック原料の使用を全面的に中止し、再生品に切り替えることを目標に掲げている。

その一環として2015年から海洋の美しさと脆弱性について意識を高める目的で設立された組織「Parley」と協業し、環境への負荷を大幅に軽減しながら、高性能で耐久性のあるプロダクトを開発している。そうして生まれたコラボレーションゴルフシューズがアディダスゴルフ「TOUR360 XT Parley」だ。

なにが素晴らしいかといえば、海岸や海沿いの地域で回収されたプラスチック廃棄物をアップサイクルした特殊素材を使った世界初のゴルフシューズであることだ。

アップサイクルとは素材の原料化や再利用をする「リサイクル（再循環）」とは異なり、元の製品よりも付加価値の高いプロダクトを生み出すことを目的とするモノづくりの手法のこと。サスティナブル（持続可能）な製品づくりを目指す方法論であり、環境問題を考える上で最先端の取り組みである。

「TOUR360 XT Parley」のアッパーは、オーシャンブルーとアクアグリーンのプラスチック廃棄物からできた疎水性が高い繊維でできておりカラーリングが美しい。従来のツアーニットシューズより軽量で、着脱が簡単なスリッポン構造のシューズだ。またアウトソールには、全方向に対するグリップ力の高さと足元の動きグリップ力の強さが増すのが特徴の「X-Traxion（エックス・トラクション）」や、アディダス独自のクッショニング「BOOST™（ブースト）」といった、さまざまなプレー環境を快適にするテクノロジーを採用している。

ニット素材のシューズはゴルフファンにお馴染みになりつつあるが、足全体を包み込むようにホールドして足との一体感を生み出す「360WRAP（360ラップ）」を内蔵することで、高いフィット感や微調整、高い安定感を実現しているなど機能面も優れている。