
BMWがSUVというカテゴリーに挑戦したのは、2000年に初代「X5」を送り出したときだった。当時は「BMWらしくない」という声も少なくなかったが、それから四半世紀。いまやSUVは世界中の自動車ブランドにとって欠かせない存在となり、BMWも「X1」から「X7」まで幅広いラインアップを展開している。そして2026年7月1日、その中心的存在であるX5が5代目へと進化した。
<関連記事>キャディバッグいくつ積める?高級SUVの代表格 BMW「X5 xDrive40d M Sport」

新型をひと目見て感じるのは、「ついにこのデザインがX5にも採用されたか」ということだろう。フロントマスクには、BMWが次世代モデルに採用する新たなデザイン言語「ノイエクラッセ」の思想が色濃く反映されている。

ノイエクラッセとは、1961年に登場した中型セダンシリーズの社内呼称であり、現在のBMWの礎を築いた象徴的な存在でもある。その名は近年、新世代モデルのコンセプトとして受け継がれ、2025年に発表された新型「iX3」にも採用された。そして今回、そのデザインがX5へと展開された。

特徴的なのは、縦方向を強調した新しいキドニーグリルだ。BMWの「アイコニック グロー」によるイルミネーションも組み合わされ、シャープなヘッドライトとともに、新世代BMWを象徴する存在感を生み出している。

パワートレーンは、3.0リッター直列6気筒ガソリンターボMHEV、PHEV、ディーゼルMHEVに加え、BEV(電気自動車)を設定。さらに、トヨタが共同開発を進める水素燃料電池モデルもラインアップする予定だ。なかでも注目を集めるのが「iX5 60 xDrive」。141kWhの大容量バッテリーを搭載し、WLTPモードで最大845kmの航続距離を実現するという。BMWの電動化戦略を象徴する一台として、高い関心を集めそうだ。

インテリアも新世代BMWの世界観で統一された。水平基調のダッシュボードに、新デザインのステアリング、フロントガラス下部へ情報を表示する「BMWパノラミック・ビジョン」を採用。さらに、フリーカット・デザインのセンターディスプレイや助手席用ディスプレイを組み合わせることで、先進性と快適性を高めている。

ラゲッジ容量は通常時で655リットルを確保し、リアシートを倒せば最大1850リットルまで拡大する。PHEVモデルでも525〜1680リットルの容量を備えており、歴代X5らしい高い実用性は新型にも受け継がれている。

欧州での発売は2026年末を予定しており、日本導入は2027年前半以降になる見込み。キャディバッグを積み込み、ロングドライブを快適にこなすプレミアムSUVとして人気を集めてきたX5だけに、新世代モデルへの期待はさらに高まりそうだ。

BMW X5 車両本体価格 未発表
- ボディサイズ | 全長 4994 X 全幅 2000 X 全高 1751 mm
- ホイールベース | 3035 mm
- パワートレーン | MHEV、PHEV、BEV等
お問い合わせ先
Text : Takuo Yoshida








