
電気自動車(EV)は確実に市民権を得つつある。けれど、まだ多くのドライバーが「一充電でどこまで行けるのか」という問いを完全には手放せていない。とくに高速移動や週末のアクティブなライフスタイルを好む人たちにとって、その疑問解決は“自由の可視化”に他ならない。
<関連記事>電気自動車、どれだけ走る? アウディ「Q8 Sportback e-tron 55 quattro S-line 」を調べてみた

初めて目にしたQ6 e-tronは、従来のアウディSUVとは異なる未来的なオーラをまとっていた。マトリクスLEDの細く鋭い光と、シームレスなデイタイムランニングライトの先進感。それでいて、奇をてらった印象はない。全体のシルエットが美しくまとまり、プレミアムSUVとしての重厚感も漂う。

今回は、都心から茨城県鉾田市にある「ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」までの往復256kmをテストルートに設定。出発時点でのバッテリー残量は100%、メーターに表示された航続可能距離は500km。カタログ値(WLTCモード)では一充電あたり624kmと公称されているが、実走では約3割の差が出るのが常。果たしてQ6 e-tronはどこまで数字に迫ることができるのか。

都心のストップ&ゴーでは、モーター特有のリニアな加速と、制動時の減速フィールがごく自然に連続していることに驚かされる。ホイールベースは2895mmと余裕がありながら、都市部でも扱いやすい取り回しの良さは特筆に値する。

高速域では、アダプティブエアサスペンションと重心の低さが相まって、路面を吸い付くようにフラットに走る。驚くほどノイズが少なく、風切り音も最小限。アウディらしい静謐な室内空間が、高速クルーズを“移動”から“体験”へと変えてくれる。

今回の実測値、実走距離256kmでの電力消費は約48%。バッテリー消費は、往路で23%、復路で25%を使用。つまり1%あたりの走行距離はおおよそ5.3kmという計算になる。単純計算では100%で530km以上の走行が可能となる見込み。これは、空調オン、交通の流れに合わせた実走ペースという条件下では、かなり優秀な部類に入る。少なくとも「ロングドライブができない」というEVへの不安を払拭するには十分だろう。

今回は途中での充電は不要だったが、テストを兼ねて常磐道・守谷SA(上り)にある充電ステーションに立ち寄った。90kWの急速充電器(eMOBILTY POWER)では、30分で約29%(約153km相当)の回復を確認。

結論から言えば「不安なし」だ。早朝に出発しても、現地でラウンドを楽しみ、充電不要で帰路につけるというスムーズさは、EVならではの静粛性とあいまって心地よい移動体験をもたらしてくれる。帰路の途中で高出力の急速充電を利用すれば、次の予定への準備も整えられる。

Q6 e-tronは「ただの移動手段」ではなく、ライフスタイル全体をスマートに整える“パートナー”としての完成度をすでに備えている。

- アウディQ6 e-tron quattro advanced 車両本体価格: 998万円(税込)
-
- バッテリー容量 | 100 kWh
- 一充電最大走行可能距離 | 641 km(WLTCモード)
- バッテリー100 % 時表示距離 | 500 km(今回テスト時) ※2
- 256 Km 走行時の電力消費量 | 48 %
- 今回のテストでの電力消費量 | 5.3 km / % ※1
- eMOBILITY POWER(30分) | 29 %(走行距離:153 km 分)※2
- 0-100% 充電時間(6 kw / h) | 約17 時間
- 0-100% 充電時間(3 kw / h) | 約35 時間
- ※1: km/%はAアウディQ6 e-tron quattro advanced のバッテリー容量1%当たりの走行距離で、こちらの数値によって他車との比較が可能になります
- ※2:直近の走行パターンも含めた演算になります。参考データとしてお考え下さい
お問い合わせ先
-
アウディ ジャパン/p> www.audi.co.jp








