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ゴルファーに贈る万能SUVの新基準 BMW「X3 M50 xDrive」

BMWの新型「X3」が登場した。2003年の初代から数えて4代目となる今回は、ラインアップすべてが電動化されている。現時点で日本に導入されるパワートレーンは、直列4気筒のガソリンとディーゼル、そして直列6気筒ガソリンの3種類。いずれも48VのMHEV(マイルドハイブリッド)を採用している。今回試乗したのは、直6エンジンを搭載する「X3 M50 xDrive」だ。

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プラットフォームは先代から継続使用されているが、スタイリングはひと目で新型BMWとわかるデザインに進化した。特に夜間、キドニーグリルを縁取る「アイコニックグロー」が点灯すると、その存在感は格段に増す。Mモデル専用のアグレッシブなフロントバンパーやグリル内のパネル、BMW Mの象徴である2本脚のサイドミラー、専用ホイール、リアの4本出しを含むディフューザーなど、標準モデルとは一線を画すディテールが施されている。

新型X3のテーマカラーは「デューングレー」。ミルク多めのカフェオレを思わせる中間色で、試乗車のボディもこのカラーだった。インテリアは「ヴェガンザエスプレッソブラウン」と呼ばれる濃いブラウンで統一されており、都会的で洗練された印象を与える。全長4755mmは、トヨタの「RAV4」以上、「クラウンクロスオーバー」未満といったサイズ感。決してコンパクトとはいえないが、現代のSUV基準では大きすぎることもない。BMWにとって、クロスオーバーSUVのX3は実用性と世界的な販売台数を誇る、かつての「3シリーズ」セダンの代わりとも言える存在だ。

室内はBMW最新世代のデザインが際立つ。横長に湾曲したナビモニターとメーターパネルが一体化し、センターコンソールには大きめのダイヤルが備わる。「X2」や「X1」などの横置きエンジンモデルではOSの違いからダイヤルが省かれているが、3シリーズ以上のモデルでは、モダンな操作系の中に従来のスイッチ類も共存している。

走り出した瞬間から、静粛性とスムーズさが際立つ。エンジンは始動しているものの、「エフィシェント」モードでは、まるでBEV(電気自動車)のようにわずかにエンジン音が聞こえる程度。ボディの剛性感、手に馴染む太いステアリング、各部の質感はBMWらしさに溢れているが、走りの洗練度はさらに高まっている。

高速道路に入り、「スポーツ」モードに切り替えると、ギアが1段落ち、エンジンの存在感が増す。市街地では静かにアシストしていた18psのモーターも、高回転域ではシフトアップ時のパワーの谷間を埋め、スムーズな加速を実現。BMWらしい直6エンジンの回転フィールがダイレクトに伝わり、心地よいフィーリングを味わえる。

ハンドリングや乗り心地にも隙がない。引き締まったスポーティなステアリングフィールと、直6エンジンの滑らかさが調和し、かつての80年代や90年代のBMWを知るドライバーなら、「あの頃」の感覚が継承されていることを実感できるはず。それほどまでに、新型X3 M50の完成度は高い。

X3に興味を持っている人はもちろん、次の愛車選びに悩むゴルファーにもおすすめの一台だ。リアシートを倒さなくてもキャディバッグを3本収納できるラゲッジスペース、ハンズオフ機能を含む高度なADAS(先進運転支援システム)、そしてBMW伝統の直6エンジンの気持ちよさを存分に堪能できる。さらに、家族全員が運転しやすいサイズ感も魅力的だ。

X3 M50は、今の時代におけるBMWの代表作。その完成度の高さに、思わず「認定」したくなる一台だった。

BMW X3 M50 xDrive  車両本体価格: 998万円(税込)

  • ボディサイズ | 全長 4755 X 全幅 1920 X 全高 1660 mm
  • ホイールベース | 2865 mm
  • 車両重量 | 2000 kg
  • エンジン | 直列6気筒 ガソリンターボ(MHEV)
  • 排気量 | 2997 cc
  • 最高出力 | 381 ps(280 kW)
  • 最大トルク | 540 N・m
  • 変速機 | 8速 AT

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Text : Takuo Yoshida

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