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国立競技場で華々しくデビュー ランボルギーニ「テメラリオ」

ランボルギーニは11月29日、東京の国立競技場においてLamborghini Day JAPAN 2024を開催した。このイベントでは、イタリアからステファン・ヴィンケルマン社長兼CEOをはじめとするアウトモビリ・ランボルギーニの中心メンバーが集結し、新型スーパースポーツカー「テメラリオ」を初披露した。

テメラリオは「ウラカン」の後継モデルとして位置付けられる。これまで「ガヤルド」、ウラカンと続いてきたスモールランボルギーニシリーズは、自然吸気のV10エンジンを車体の中央に搭載してきたが、テメラリオでは4.0リッターV8ツインターボエンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(ランボルギーニではHPEV=ハイパフォーマンスEVと称する)を搭載している。

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エンジン単体での最高出力は800psを発揮し、これに加えてフロントに2基、リアに1基のモーターが加わることでシステム総計920psという驚異的な出力を実現している。駆動方式はAWDだが、前輪はモーター駆動専用のため、車体中央にはプロペラシャフトではなくリチウムイオンバッテリーが搭載されている。

ウラカンよりも1速多い8速デュアルクラッチトランスミッションを採用し、0-100km/h加速はわずか2.7秒、最高速は343km/hに達する。また、電動走行が可能な「チッタ」や「スポルト」などの走行モードに加え、スーパースポーツカーとしては異例の「ドリフト」が設定されている。

その低く構えたスタイリングは、ランボルギーニのデザインチーフであるミィティア・ボルケルト率いるチームが手がけたもの。レヴエルトの弟分という位置づけながら、その全幅は1996mm、全高は1201mmと、ワイド&ローなプロポーションを誇る。

最新のスーパースポーツらしいスペックが並ぶ中でも、特に注目したいのがレブリミットを1万回転に設定したV8ツインターボエンジンだ。ランボルギーニの説明によれば、発進時はモーターが強力な加速を生み、中間加速はターボがさらなる推進力を提供する。そして高回転域では、自然吸気エンジンに匹敵する鋭いレスポンスで吹け上がるという。

F1をはじめとする純粋なレーシングエンジンの世界では1万回転以上のレブリミットを誇る例が少なくないが、量産車のエンジンとして1万回転を達成したのはこのV8が唯一無二の存在だとランボルギーニは力説する。試乗の際には、この超高回転型エンジンがもたらすパワー感と音に注目したい。

国立競技場でのイベントでは、薄いブルーの標準型に加え、カーボン製パーツを用いて軽量化した「アレジェリータ」パッケージ仕様のグリーンモデルも展示された。日本市場では既に受注が開始されているが、デリバリーは2025年以降となる予定で、価格は未定だ。

ランボルギーニ テメラリオ  車両本体価格: 未定

    • ボディサイズ | 全長 4706 X 全幅 1996 X 全高 1201 mm
    • ホイールベース | 2658 mm
    • 車両重量 | 1690 kg(乾燥重量)
    • エンジン | V8ツインターボ
    • 排気量 | 3995 cc
    • エンジン最高出力 | 800 ps
    • システム総計最高出力 | 920 ps
    • 最大トルク | 730 N・m
    • 0-100 km / h | 2.7 秒
    • 最高速度 | 343 km/h

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Text : Takuo Yoshida

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