どんなに寒くても、着膨れはNG。そんなワガママを叶えるアウターが欲しい!

冬ゴルフのお洒落は、案外アタマを使うもの。防寒というミッションをこなしつつも、単にレイヤードするだけでは芸がない。ダウンを筆頭とする中綿モノとニットは、ともに冬ゴルフでは欠かせない味方となるが、合わせて着用すると着膨れすることもある。はたまた、ファッション目線ではお洒落な着こなしになったとしても、動きにくさゆえスコアに支障をきたすこともあるだろう。
こうした冬ゴルフにおけるコーディネートの悩みを解消する一手となるのがこちらのタイトリストのアウター。軽量のジップアップニットの身頃に薄手の中綿を備えた、いわば「ハイブリッドブルゾン」。文字通り、中綿とニットを「融合」させた新種のアイテムは、着膨れ無用。トレンドのスポーツカジュアルテイストもいい感じだ。ニット部分には、帯電防止の加工が施されており、スイングで気になる静電気を軽減。身頃のハイテク中綿は、薄いながらも高い保温性を確保している。保温性だけでなく運動性にも優れるため、かなりの使い勝手が見込まれる。
早速、ブルーダー推奨のレギュラースタイリスト3名に、それぞれの着こなし術を披露してもらおう。

STYLE01 Styling byRyo Kuroda

英国調モードの洗練が際立つ、クラシカルなグレー&パープルの配色

ジャケット¥12,600/タイトリスト ポロシャツ¥15,000/J.リンドバーグ パンツ¥29,000/モンジー ニットキャップ¥6,000/カミーチャスポルティーバ サングラス¥24,000/アイヴォル ベルト¥20,000/ロイヤル アルバトロス グローブ¥5,000/ジーフォア トートバッグ¥17,000/テスタルテ シューズ¥50,000/ラムダ

品の良さの中にもスポーティさを忘れない

クールさのなかに高貴さが滲み出る。スポーティとクラシカルが融合しつつ、決して地味ではない。絶妙なミクスチャーセンスは、黒田氏一流のテクニック。

黒田氏:「グレー×パープルは、チャールズ皇太子やウィンザー公など、英国のウェルドレッサーが愛した組み合わせ。モード界でそうしたセンスを得意とするのが、トム・フォードでしょう。どんな服とも似合うライトグレーだからこそ、高貴なパープルを添えることで品格を高めるのです。」

モードからクラシックまで、服飾への造詣が深い黒田氏らしい、見事な配色センスといえよう。スラックスタイプのパンツにウイングチップシューズでドレス度もアップ。

黒田氏:「トップスのスポーティな要素は、ニットキャップやミラーサングラス、メッシュベルトでピックアップ。ナイロントートもポイントです。」

品良く、スポーティに。ブルーダーが大事にしているゴルフの装いにどんぴしゃりな一着といえそうだ。

PROFILE : スタイリスト 黒田領(くろだ・りょう)

モードとクラシックを縦横無尽に行き来するセンスで『LEON』創刊時より一躍人気に。現在、『SENSE』や『MADURO』などの男性誌や広告を中心に、ミュージシャンや俳優のスタイリングを手がける。ゴルフ歴は7年。ゴルフテック by GDOでレッスン受講中とのこと。「悪癖が治らないのが悩み(涙)」と外苑の練習場でストレスも発散!

STYLE02 Styling byMasahiro Tochigi

ボルドーとスノーホワイトで冬のリッチ感を際立たせたトラッドスタイル

ジャケット¥12,600/タイトリスト ポロシャツ¥17,000、ハンチング¥4,900/以上J.リンドバーグ タートルネックシャツ¥13,000、パンツ¥24,000/以上マスターバニーエディション グローブ¥3,200/アディダスゴルフ ベルト¥5,250/ロサーセン シューズ¥28,000/パーリーゲイツ

トップスのカジュアル感に似合う“普段着目線”で

栃木氏の生み出すトラッドなスタイルには、親しみやすいだけでなく、どこか凛とした華やかさが感じられる。その秘訣はどこにあるのだろう。

栃木氏:「アイテム選びは、“普段着目線”を重視。タートルネックや5ポケットパンツ、ハイカットスニーカータイプのシューズやハンチングをお馴染みのものです。ポイントは配色ですが、大人の色気が感じられるボルドーを1点使い。際立たせるために、トップスのライトグレーとも相性のいいスノーホワイトを軸にしました。」

結果、親しみやすさのうえに、単なる派手さではなくリッチさも兼ね備えた風格を備えているのだ。なるほど頷ける。

栃木氏:「やはり、トップスが中綿&ニットという、ハイブリッドなアイテムでスポーティなもの。このカジュアル感には、普段着感覚のトラッドなアイテムが似合うのです。」

この格好ならば、ゴルフ場だけでなく、普段の休日も難なく過ごせそう。栃木らしい日常プラスアルファが感じられるグッドコーディネート。早速取り入れてみたい。

PROFILE : 栃木雅広(とちぎ・まさひろ)

『メンズクラブ』などの男性ファッション誌や広告、ゴルフ媒体のファッション企画などでも活躍。特に好印象を与えるコンサバに独自の感性をミックスしたスタイリングに定評あり。ゴルフ歴は、学生時代から空白期間をおいて足掛け15年。スコアを気にせず、楽しさ重視で撮影スタッフやアパレル関係と回るエンジョイゴルファー。

STYLE03 Styling byKim-Chang

シンプルなグレーにエネルギッシュな 西海岸の明るさを加えるなら「星&赤」で

ジャケット¥12,600/タイトリスト ニット¥16,100/ブリーフィング ハイネック¥10,500/トミー ヒルフィガー ゴルフ パンツ¥31,000ミトン¥8,000/以上パーリーゲイツ キャップ¥9,500/ビームス ゴルフ×ジーフォア シューズ オープン価格/ニューバランス

モノトーンに合わせるから、星と赤もセンスよく映える

見るからにインパクト大のコーデは、まさにKim-Chang氏の真骨頂。ゴルフへの愛と楽しさが伝わってくる。

Kim-Chang氏:「西海岸テイストのなかでも、ストリート感覚を持っているセレブをイメージしました。薄いグレーなのでパンツには黒を使って引き締めつつ、赤のポイントカラーで華やかさを引き立てました。星柄もモノトーンなら大人でもOKですよね。」

確かに、非日常のゴルフ場という空間だからこその遊び心は、余裕の大人だからこそ茶目っ気たっぷりに楽しみたいところ。

Kim-Chang氏:「インナーを筆頭に、キャップ、シューズ、ネックウォーマーといった小物類を赤で統一している点も、星だけが悪目立ちしないよう全体にまぶしています。ちなみにパンツも中綿なので、見た目以上に冬ゴルフがホットに楽しめますよ。」

楽しい雰囲気が伝わる「星と赤」を、モノトーンとミックスすることで引き立てる技。「この冬は」と冒険したくなる、さすがの着こなしだ。

PROFILE : Kim-Chang(きむ・ちゃんぐ)

メンズファッション誌『SAFARI』のスタイリングを創刊から担う同誌の看板スタイリスト。アメカジに精通し、LAを中心とした西海岸スタイルやハリウッドセレブのスタイルに造詣が深い。ゴルフは40歳を過ぎてからスタート。撮影の合間を縫ってのラウンドはほぼ月イチ。夢はそれを週イチにすること。「平均スコアは……まだ秘密(笑)」。

KEY ITEMタイトリスト - 中綿ストレッチニットジャケット

防風&撥水を備えたハイブリッドジャケット

ギアでお馴染みのタイトリストだが、ゴルファーの「欲しい」に寄り添ったウェアも人気。この冬イチ押しとなるのが、こちらのハイブリッドジャケットだ。「ハイブリッド」とは「融合、掛け合わせること」の意味。文字通り、中綿とニットを掛け合わせた一着だ。ニットは、軽量なポリエステルニット。帯電防止の加工が施されており、ニットでのスイングで気になる静電気のパチパチを軽減。身頃の機能中綿は、薄いながらも保温性抜群。撥水や暴風の機能を備えたシェルに収まる高機能アウターなのだ。見た目にもシャープな切り替えが入り、スポーティ。トレンドのスポーツミックス感が楽しめる。冬ゴルフの強い味方となるはず。

STAFFスタッフ
Shooting
Akihiro Sakai(SEPT)
Text
Masashi Takamura
Styling
Ryo Kuroda, Masahiro Tochigi, Kim-Chang
Edit
Keiichi Moritani

bruder.golfdigest.co.jp

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