BRUDER CAR OF THE YEAR 2018

今年BRUDERで紹介したクルマ記事のアクセス情報を公開後1か月でチェックし、もっともアクセスのおおかったモデルをあらためて振り返ってみる。BRUDER読者が選ぶクルマはどれもが魅力溢れるモデルばかりで、そこにはゴルファーたちが追い求める理想の自動車ライフ、そして来年以降の自動車シーンを占うヒントが隠されているはずである。

01 新型コンパクトSUV、ボルボ XC40。

新しいボルボが凄い! 新世代ボルボ! などと騒がれはじめたのはXC90の販売がスタートした2016年後半のこと。そこからのボルボの快進撃は目覚ましいものがあり、昨年XC60が日本カーオブザイヤーを獲得したことで、従来からのボルボ ファンやクルマ好きを越えて広く認知されている。

そして今年は、XC40がボルボに2年連続の日本カーオブザイヤーに輝いたことでその評価を絶対的なものにしている。だがもちろん、今回のアクセス結果は、日本カーオブザイヤーの話題に影響される前から、クルマの流行に敏感なBRUDER読者がボルボXC40に大きな可能性を感じていたことを物語っているのである。

コンパクトSUVの激戦区で異彩を放つXC40の長所は、スカンジナビアン・デザインの優れたデザイン性に裏打ちされた使い勝手の良さであり、また大型モデルに引けを取らない先進の安全装備を満載している点にもある。現在XC40を注文しても納車は来年の中盤以降なので「手に入らない」という思いがよりこのクルマの人気を長持ちさせるはずである。

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02 ランドローバー4番目のモデル、ヴェラール。

かつてのランドローバーはレンジローバーとディスカバリーの2本立て、エンジンはガソリンのみという時期も長かったが、それに比べると現在のラインナップはファンにとって理想的なものといえる。オフロードにおける絶対的な信頼性をそのままに、プレミアム感や用途に合わせ様々なバリエーションの中から最適な1台を選ぶことができる。

レンジローバーを身近に、そして徹底的にお洒落に装ったヴェラールは昨年デビューし話題をさらった。だが長距離移動が多いゴルファーがこのクルマに求めていたのは低速トルクがたっぷりとあり、省燃費性能にも優れるディーゼルエンジンの存在だったことで、同モデルのガソリン・エンジン以上にアクセス数が多かったのはその事を指し示している。

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03 BMW アルピナ B5 ビターボ 、全てを叶える全能のセダン

BMWのポテンシャルを徹底的に見直し、独自にチューニングを施したパワートレーンとサスペンションシステムによってアルピナ独自のプロダクションカーを完成させる。そのステアリングを握った誰もがスペックを超越した魔力に心酔し、さらなる高みを知ることになる。

アルピナ・ブランドを知らない人にとってそれは“ちょっとしたBMW”にしか映らないが、そのステータスを知る人は羨望の眼差しを注ぐ。個体数が多くないことによるエクスクルーシブ性の高さもアルピナの魅力といえるだろう。 使い勝手の良さはBMWそのものだが、切れ味鋭いドライブフィールはアルピナ独自のもの。B5ビターボがゴルファーズ・チョイスの1位であっても不思議ではない。

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04 アウディ R8 スパイダー、もうこのクルマに一目惚れ

2ドア2シーター、スパイダーボディのスーパーカーに実用性を求めることはできないが、その存在が粋であることはクルマ好きゴルファーの誰もが認めざるを得ないだろう。ベーシックな4ドア・セダンやSUVを既に所有して入れば、2台目は思いっきり弾けてみるべき。ボディカラーも敢えて明るい原色を選びたい。

ドイツの最新テクノロジーを満載したアウディR8は、イタリアン・スーパーカーと比べればはるかに理論的に構築されたモデルであり、信頼性も高い。例え一目惚れして飛びついたとしても、オーナーを失望させることはない。問題があるとすればラゲッジスペースだけ。彼女のかわりにゴルフバッグを助手席に寝かせ、おひとり様を決め込むしかない。

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05 ホンダNSX、タイトリスト718CBアイアンの様な高い精度と許容性

初代の生産終了から空白の時を経て蘇った和製スーパーカーへの注目が集まるのは当然だろう。しかも今回はUSメイドであり、価格も先代とは比べものにならないほど高騰してしまった点でも新型NSXは注目を集めている。

リアタイヤをV6ターボエンジンとハイブリッドシステムで左右の前輪を個別のモーターで駆動する複雑な4駆。そのメカニズムは、アメリカというより完全に日本的なアイデアの産物であり、あらゆるレベルのドライバーが精度の高いスポーツドライビングを手軽に楽しめることでも他のスーパースポーツと一線を画す。今なお注目度の高い1台である。

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06 メルセデスAMG GTロードスター

1台のクルマでゴルファーの全ての欲望を叶えることなど出来はしないだろう。だがメルセデスAMG GTロードスターならば、これ以上ないほどに刺激的かつ安楽な移動によって欲望の大半を満たすことができるはずだ。 オープンエアの快速ドライブでゴルフ場までの道程を楽しみ、帰り道は開閉式の屋根を閉め、空調を効かせて音楽を楽しみ、メルセデスが誇るレーダーセーフティ技術によってストレスフリーな移動を享受するのである。

従来のメルセデス・ベンツをベースとしたAMGとは違い、メルセデスAMGの専用モデルというスタンスもマニア心をくすぐる。ゴルフ趣味とAMG GTロードスターのある人生には勝ち組の匂いが漂っている。

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07 ポルシェ ボクスター、極上のポルシェはオープンにあり

熱心なゴルファーであるほどクルマ選びはコンサバティブになる傾向は否めない。だからこそBRUDERにおいてはオープンエアモデルの人気が高いのかもしれない。かつてのオープンカーは幌を開ければ風が盛大に巻き込み、閉めると風切り音がうるさく隙間風も入る。そして大抵は雨漏りがする……。

だがポルシェ718ボクスターに代表されるような現代のモデルは、スイッチ操作ひとつで幌を開閉することができ遮音も防水も完璧に近い。昔と違って最高のドライビング体験を、デメリット無しに味わうことができるのである。

718ボクスターが搭載する水平対向の4気筒エンジンは、ポルシェの原種とのつながりを想像させ、軽快なドライブフィールに貢献している。クルマ好きが是非ガレージに収めたいと願うオープンモデルは、その期待を裏切ることがないのである。

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08 テスラ モデルS、発展し続けるEVの旗手

例えクルマに関心がない人でも、昨今は電気自動車、いわゆるEVの台頭を肌で感じているに違いない。ガソリン・エンジンとのハイブリッドを確立したメーカーは日本のトヨタだが、ピュアEVの世界を牽引しているのは日本でもヨーロッパの老舗でもない、アメリカの新興メーカー テスラである。

テスラ・モデルSはパッと見は普通のセダンに見えるが、室内の操作系は見合いのクルマを想わせるほど革新的であり、新しモノ好きの興味を惹く。また動力源が静かなだけに、EVは車体の静粛性も重要になるが、テスラはその点でも評価が高い。来年はいよいよヨーロッパ勢のEV攻勢がはじまる。テスラとの覇権争いにも関心が集まるはずだ。

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09 ポルシェ マカン ターボ パフォーマンス、精度を極める

新興国の人々の認識では、ポルシェはSUVメーカーということになっているらしい。そして実際に、今日に繋がるポルシェの屋台骨を築き上げたのは、カイエンにはじまる4ドア、5ドアのモデルなのである。我が国では、ポルシェといえばスポーツカーのイメージが先行するが、ポルシェ・クオリティのファミリーカーに乗りたいと考える人が多いことも事実。カイエンの弟分であるマカンは、コンパクトSUVセグメントのボディサイズも含め、日本市場に最適なポルシェといえる。

目一杯に詰め込めばゴルフバッグ3本を収納でき、スポーティな走りはポルシェそのもの。ポルシェの伝統的なスポーツカーである911に憧れつつ、マカン・ターボ・パフォーマンスを手に入れたとしても、それはゴルファーにとってのひとつの正解なのである。

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10 レンジローバーSVオートバイオグラフィー。SUVの頂点

メルセデスやポルシェが横に並んでも全く揺るがない貫禄。レンジローバーの頂点に君臨するSVオートバイオグラフィーにはしかし、ライバルたちを蹴散らす押しの強さよりも、相手に先を譲ってくれる器の大きさ、育ちの良さのようなものが感じられる。

ゴルフ誕生の地と言われるイギリスの荒野で育ったレンジローバーは、そのフォーマルないでたちの内側に、いざという時に乗員を守り、道なき道を突き進むための走破性を秘めている。だがそれらの高性能をひけらかすことなく、あくまで忠実な執事であり続けるのである。「いつかはレンジローバー」、そんなプロゴルファーたちの永遠の憧れが、全てのゴルファーにとっての憧れの1台であるはずだ。

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