普段着の延長線上でゴルフウェアを選ぶ-サーフ&ストリート編-

オンのゴルフ場は非日常と割り切り、オフの普段着(日常)とは違うテイストのゴルフウェアを身にまとうのは、それはそれで楽しい。だがそこには緻密な計算が必要でありハードルも高く、オン・オフでのスタイルギャップが起こっていることだろう。多くのゴルファーは自分が好きなテイストのゴルフウェアがなく、着られるものが少なく、とりあえず流行りのものや人気のあるものを着ておけばいいや、と妥協しているのではないだろうか。

ゴルフ場の状況も変化しており、以前と違いウエアの許容範囲も広がっているのも事実。それならできれば普段着の延長線上にあるゴルフウェアを着用し、自分らしくプレーしたいものだ。そこで今回の特集では、普段着のテイスト別にゴルフウェアをコーディネートして紹介する。ブルーダーのカバーモデルであるロランに加え、兄貴的存在のモデル、日比野玲(ひびの・あきら)さんも登場。より幅広い年齢層の着こなしをカバーする。第一回の今回はサーフ&ストリート編をお届けしよう。

普段着におけるサーフ&ストリートファッションのトレンドは、さりげなくテイストが香るものが主流。いかにもサーフ、ストリートというのは前時代的であり、例えばストリートでいえば、ハイストリートファッションという“高級感”を湛えたものが今日的だ。サーフもあくまでもその抜けた空気感を漂わせるものがいい。普段着のこなれた雰囲気をそのままに、ゴルフウェアにもそんなエレメントを取り入れる。ロランの兄貴的存在の日比野さんは、ゴルフフリークでYoutubeのレッスン動画を見まくる程だが、大人の見事なサーフスタイルを披露してくれている。

STYLE01 ロランのサーフスタイル

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ON STYLE

「朝にサーフィンをして、ビーチからそのままゴルフへ行けるようなウエア」を作ろうとロサンゼルスにて生まれたゴルフウエアブランド、ロサーセンで全身をコーデ。まさにサーフ&ターフなブランドで、既存のゴルフウェアとは一味違うのがいいところ。まんま海でも通用するスタイルでゴルフ。ポイントになるのがスウェットパンツ。ソフトな質感とユルいヌケ感が、既存のスタイルをモダンに昇華。

アノラックパーカ ¥22,000 モックネック ¥12,000 パンツ ¥16,000 ヘアバンド ¥7,800/以上ロサーセン シューズ ¥17,000/アディダスゴルフ ※すべて税抜、編集部調べ

OFF STYLE

ブランドミックスで作り上げたサーフスタイル。定番のフーデットパーカの色と合わせ、グレーのデニムをチョイス。そこにグリーンのコーチジャケットを羽織り、色を合わせたデッキシューズで海の香りを漂わせる。アクセントにチェックシャツを手持ちで。シンプルな合わせがモダンなサーフスタイルだ。

コーチジャケット ¥12,000/マーク ゴンザレス パーカ ¥36,000/ジョン エリオット パンツ ¥23,000/アッパーハイツ チェックシャツ ¥25,500/フィルソン 靴は私物 ※すべて税抜、編集部調べ

STYLE02 日比野さんのサーフスタイル

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ON STYLE

こちらもサーフ&ターフな雰囲気に満ちたロサーセンで全身をコーディネート。ネイビーとライトグレー、白の3色という色数を抑えた大人のスタイルだが、インに着たボーダーがキーアイテムで、アクセントとなりキュートさをプラスしている。あえてキャップではなく、ニットキャップにすることでソフトなイメージを加えるが、大人だからこそ子どもっぽくなりすぎない着こなしに仕上がる。

ブルゾン ¥17,000 モックネック ¥12,000 パンツ ¥16,000 ニット帽 ¥7,800/以上ロサーセン ボール1ダース ¥5,500/ボルビック シューズ ¥23,000/パーリーゲイツ ※すべて税抜、編集部調べ

OFF STYLE

裏ボアのベージュのランチブルゾンに、ピンクのフーデットパーカをインし、ソフトな印象の大人こそ“可愛げ”でヌケ感を作ってみる。さらにリラックス感を加速するのが、細身のスウェットリブパンツ。これは年齢を問わず、スタンダードなアイテムになっているといっていいだろう。さりげなくブルゾンとスニーカーの色を合わせているのも大人の方策。ゆるさを醸しつつじつは計算されている。

ボア襟Gジャン ¥32,000/ピッグ アンド ルースター パーカ ¥16,000/レミ レリーフ パンツ ¥29,000/ジョン エリオット サングラス ¥33,000/モスコット スニーカー ¥9,500/ヴァンズ ヴォルト ※すべて税抜、編集部調べ

STYLE03 ロランのストリートスタイル

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ON STYLE

仲間うちで河川敷やパブリックコース、ショートコースに行くのなら、こんなハイストリートなスタイルが俄然いい。カリフォルニア・スタイルを体現する、現代の西海岸テイストが存分に詰まったキャプテンズヘルムでコーディネート。キモとなるアイテムはやはり上下セットアップのスウェットジャージで、抜け感のあるスタイルを体現できる。インにはパーカを加え、軽さを増幅する。

トラックジャケット ¥20,000 パーカ ¥15,000 パンツ ¥17,000 キャップ ¥7,000/以上キャプテンズ シューズ ¥15,700/アディダスゴルフ サングラス ¥21,000/レイバン ※すべて税抜、編集部調べ

OFF STYLE

ストリートのラフさ、リラックス感をそのままに、清潔感を取り入れることがキー。全身を黒×白のモノトーンでまとめることで、整合感のある着こなしとなる。幾何学模様のジャケットには、レタリングプリントの黒Tシャツと丈の短めの黒パンツをプラス。そして今っぽさを倍増させる、つば広のハット。トレンドのド真ん中をいくもので、着こなしの鮮度アップ。

ジャケット ¥21,000 Tシャツ ¥6,500/以上キャプテンズヘルム パンツ ¥17,000/タウンクラフト ハット ¥16,000/ブリクストン スニーカー オープンプライス/ヴァンズ ※すべて税抜、編集部調べ

  • Model by Laurent Takigawa & Akira Hibino
  • Model shooting by Yoshiaki Tsutsui
  • Styling by Kim-Chang
  • Hair & make up by Megumi Matsumoto
  • Text by Go Hosomura
  • Direction by Kenji Koga
  • Edit by Yuka Sato

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