ラコステとゴルフの、知られざるストーリー

あのラコステが、2018年9月25日(火)から開催されるライダーカップとのコラボレートコレクションをローンチ。ラコステといえば、テニスと強い絆をもつブランドだが、ゴルフとの親和性は果たして?

そこには、ラコステとゴルフの知られざる蜜月関係があった。

およそ3カ月前の2月28日、ブランドの本拠地であるフランス・パリにて、ラコステの2018年秋冬ファッションコレクションが開催された。場所は、伝統あるパブリックハイスクールの体育館。世界各国から訪れた約800名ものメディア関係者、ジャーナリストのなかには、その会場のしつらえを目にして、違和感を覚えた人も少なくないだろう。会場はまるで、緑豊かなゴルフコースだったからである。

ラコステは、フランスの元テニスプレーヤーであるルネ・ラコステが創業したブランド。プレー中に体を楽に動かすことのできる短袖のシャツに着目し、ポロシャツの起源である「L.12.12」を誕生させたのが1933年。それから85年を経た今でも、多くの人に支持され続けているのは周知のとおりだ。そんな、テニスとの深い親和性をもつラコステが、ゴルフをテーマにコレクションを打ち出すとは。その背景には、ラコステとゴルフの知られざるストーリーがあった。

(c) Archives Lacoste

緑豊かなゴルフコースで、ゴルフクラブを片手に遠くを見つめるこの女性は、ルネ・ラコステの妻である、シモーヌ・ラコステ。何を隠そうシモーヌは、元ゴルフプレーヤーだったのである。選手としての輝かしい経歴もさることながら、彼女が果たした功績は、それだけにとどまらない。

第二次世界大戦初期、ルネ・ラコステとシモーヌはサン=ジャン=ド=リュズのシャンタコ ゴルフコースにあるファミリーグラウンドのまわりで、広範囲におよぶ森林造成開発計画をおこなった。当時、農林従事者は徴兵を免除されていて、ファミリーゴルフコースの植林のために雇われた地元の多くの人々は、ラコステ一家のこの行いにより、ドイツでの強制労働から免れた。これが、フランスで最大本数の並木を有するシャンタコ ゴルフコースのはじまりであり、そんな心温まるストーリーこそ、先のコレクションの出発点となったのだ。

そして、ゴルフに対する熱い想いを胸に秘めたラコステはこの夏、ライダーカップとコラボレートしたコレクションを発表する。言わずもがなライダーカップとは、2年に一度開催されるゴルフの欧米対抗戦。今年は9月25日(火)から30日(日)にかけて、パリのサン=カンタン=アン=イヴリーヌのル・ゴルフ・ナショナルにて、初めてフランスで開催される。

5月24日より先行限定販売が開始されたライダーカップ・コレクションは、ブランドアイコンであるワニロゴと、同大会の提唱者であるゴルファー、サミュエル・ライダーの名声あるトロフィーがひとつになったデザインが大きな特徴。そのコレクションの数々を、紹介していこう。

ポロシャツ ¥13,000 ※税抜

鮮やかなブルーがラウンド中はもちろん、街中でも爽やかな印象をもたらしてくれる一枚は、ラコステの普遍的名作ポロシャツ「L.12.12」と同じ素材を使用。普段から同モデルを愛用している人であれば着やすいのはもちろん、ポリエステル混のピケ素材が、爽快な着心地も約束する。イエローの展開もあり。

ポロシャツ ¥13,000 ※税抜

なめらかな肌触りと類稀なる伸縮性を誇るストレッチ生地、そしてウルトラドライ機能を備えた一枚は、袖部分にライダーカップのエンブレムが鎮座。スポーティな素材でありながら、さりげないボーダー柄がファッションアイテムとしての価値ももたらしてくれる。ネイビーの展開もあり。

ポロシャツ ¥13,000 ※税抜

ボディの上下をネイビーとグレイのピケ素材に切り替えた、ファッション性に優れたバイカラーモデル。普段使いしやすいのはもちろん、ゴルフコースでも品格のあるルックスをもたらしてくれること請け合いだ。こちらも速乾性に優れたウルトラドライ機能を搭載した一枚。

これらのライダーカップ・コレクションは、トーナメント開催に先駆け、全国のラコステ一部店舗にて先行限定販売中。

  • Text by Satoru Yanagisawa

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