足元から差をつける！ブルーダー別注シューズでつくる春夏スタイル

ラムダといえば、ファッション感度の高いゴルファーの注目を集めるポルトガル発のシューズブランド。同社にブルーダーが数量限定で別注したのは、キルト、サドル、ヒール部分にブラックのガルーシャ（エイ）型押しレザーを採用した、バイカラーの数量限定スペシャルモデルだ。

今回は、ブルーダーお馴染みゴルフ偏愛スタイリスト三人衆に、クラシカルで華のあるこのシューズのコーディネイト術を披露してもらった。というわけで、お持ちの方も、まだの方も入手の暁には、このシューズとともに春夏のラウンドをぜひ楽しんでいただきたい。

STYLE 01Styling by MASAHIRO TOCHIGIトラディショナルなテイストをプレッピーに解釈した華やか＆爽やかコーデ

ニットベスト¥10,000／以上ジャックバニー!! バイパーリーゲイツ　ポロシャツ¥26,000／以上シェルボ　ハット¥8,000、ベルト¥9,500／以上ロサーセン　パンツ¥13,000／以上ニューバランス　グローブオープン価格（実勢価格¥2,200）／以上タイトリスト ※すべて税抜

大人の色使いにはプレッピーが頼りになる

ライン入りのニットベストにBDポロやサックスブルーのスラックスを合わせて、カラフルでスポーティーなプレッピー要素を盛り込んだ栃木氏。単に明るいだけでなく、折り目正しさも感じさせるその秘訣とは。

栃木氏：「華やかな靴ですが、色みだけを見れば白×黒のバイカラーなのでシックに映ります。そこで、春夏らしい明るさを加えるべくプレッピーにまとめました。アイビーから発展したアメリカ発の若々しいプレッピーは、カラフルさが魅力。キルト付きのクラシカルな雰囲気にもマッチするうえに、ペールトーンの差し色が品良くまとまりますよ。」

服飾の背景を熟知する栃木氏らしいコーディネイト。華やかな靴に負けず劣らない爽やかな色みは、トラッドに親しみのある大人なら簡単に真似できそうだ。

「きちんと感のあるハットにはブルーグレーを用いて、シューズの黒とベスト＆スラックスの青系を調和させています。白メッシュのベルトで爽やかさも増量。爽やかさと折り目正しさを両得できるので、プレッピーは使えますよ。」

小物使いにも小技がキラリ。回るメンバーの上下関係にも差し障りない、大人らしいカラフルスタイルに仕上げてくれた。

■PROFILE : 栃木雅広（とちぎ・まさひろ）

『メンズクラブ』などの男性ファッション誌や広告、ゴルフ媒体のファッション企画などでも活躍。特に好印象を与えるコンサバに独自の感性をミックスしたスタイリングに定評あり。ゴルフ歴は、学生時代から空白期間をおいて足掛け15年。スコアを気にせず、楽しさ重視で撮影スタッフやアパレル関係と回るエンジョイゴルファー。

STYLE 02Styling by RYO KURODA白と黒の分量をハーフ＆ハーフとした“大人バランス”のモードスタイル

ベスト ¥22,000／以上J.リンドバーグ　ポロシャツ ¥20,000　ベルト ¥25,000　パターカバー ¥13,000／以上イリアックゴルフ　パンツ ¥19,000／以上ビームスゴルフ　キャップ ¥5,000／以上アールエルエックスラルフローレン　グローブ ¥1,400　マルチケース ¥5,000　ソックス ¥800／以上フットジョイ ※すべて税抜

ドット柄がガルーシャの型押しとリンケージ

クラシカルな印象が強いキルト付きのウイングチップを、ここまでモードに仕上げるのは、各国のランウェイをよく知る黒田氏らしい手腕。どうやら白と黒さえ使えばいいということでもないらしいのだ。

黒田氏：「白と黒はどちらも強い色。黒みが多いとワルっぽさが強くなり、白みが多いとキザっぽさが強くなる。ちょうど良いのは、それぞれがハーフ＆ハーフとなる比率。清潔感とセクシーさがほどよくミックスされるのです。」

白いベストと黒パンツはそれぞれ無地に。そしてインナーに白黒半々のドット柄。キャップの白やベルトの黒など、小物を巧みに使いながら見事に50：50を実現している。

「モード感を加速させているのが、シャツに選んだドット柄です。これは、シューズの黒い部分に型押しされているガルーシャの模様を拾ったもの。ここで靴とのリンケージを図りながら、平坦に見えないモノトーンスタイルを作っているのです。」

この考え方を応用すれば、ほかのアイテムでも白×黒の50：50コーデが作れそう。このシューズの汎用性には、夢が広がるばかりだ。

■PROFILE : スタイリスト黒田領（くろだ・りょう）

モードとクラシックを縦横無尽に行き来するセンスで『LEON』創刊時より一躍人気に。現在、『SENSE』や『MADURO』などの男性誌や広告を中心に、ミュージシャンや俳優のスタイリングを手がける。ゴルフ歴は7年。ゴルフテック by GDOでレッスン受講中とのこと。「悪癖が治らないのが悩み（涙）」と外苑の練習場でストレスも発散！

STYLE 03Styling by KIM-CHANGカラフルなだけじゃない⁉︎ 意外性のある西海岸的モノトーン

ポロシャツ ¥10,000／以上マンシングウェア　ショーツ ¥30,000／以上パーリーゲイツ　ハット ¥15,000／以上セント・アンドリュース　サングラス ¥21,000／以上レイバン　ヘッドカバー ¥4,000／以上カッター＆バック　ソックス ¥2,800／以上ジーフォア ※すべて税抜　ベルトはスタイリスト私物

潮風香る花柄づかいで、西海岸感をフィーチャー

足繁くカリフォルニアに通い、現地のフィーリングを日本に伝えてくれるKim-Chang氏。いつも、どこかに新たな発見をもたらしてくれる。我々が西海岸と聞くと、太陽と海を感じさせる明るい色調を思いがちだが、今回は見事なモノトーン。

Kim-Chang氏：「シューズのパキッとしたバイカラーが、僕にインスピレーションを与えてくれました。黒と白は、そのまま陰と陽を表します。つまり南国の太陽が作り出す光と影ですね。それをミニマルに表現するには、モノトーンが最適なんです。」

さすが実体験に基づく感覚は、Kim-Chang氏一流のもの。さらに柄使いで雰囲気を盛り上げているように見える。

「地味になりすぎないようリゾート感は随所に入れています。ショーツやハットの花柄もそうですし、ショーツはリネンでハットはストローとして、素材感でも夏らしさを意識しています。クラシカルなコットンの鹿の子ポロもさりげないポイントで、シューズのオーセンティックなムードをここでピックアップしています。」

このままカリフォルニアのリゾートゴルフで使えるだけでなく、ほかのゴルファーからも注目を集めそうなクールなスタイル。意外性のある西海岸流はぜひ取り入れてみたい。

■PROFILE : Kim-Chang（きむ・ちゃんぐ）

メンズファッション誌『SAFARI』のスタイリングを創刊から担う同誌の看板スタイリスト。アメカジに精通し、LAを中心とした西海岸スタイルやハリウッドセレブのスタイルに造詣が深い。ゴルフは40歳を過ぎてからスタート。撮影の合間を縫ってのラウンドはほぼ月イチ。夢はそれを週イチにすること。「平均スコアは……まだ秘密(笑)」。

KEY ITEMBRUDER別注LAMDA（ラムダ）ゴルフシューズ