ゴルファーなら、やっぱり「グリーン・緑色」を制すべし

ゴルファーにとって切っても切れない色が、フェアウェイやゴルフグリーンなどの色であるグリーン。その色がじつは今季、ファッションにおけるトレンドカラーとして大注目されている。これは、緑色に馴染みの深いゴルファーとしてはモノにしない手はない。そこで初級者向け・中級者向け・上級者向けに分けて、グリーンの攻略方法を紹介。ぜひ最旬カラーのトレンドスタイルで、溌剌とプレーしてほしい。

2018年の春夏シーズン、トレンドカラーとして注目されているグリーン。昨年のピッティ・イマジネ・ウォモ(※イタリアのフィレンツェで行われる、メンズファッションブランドの見本市)で俄然脚光を浴びた。今季のキーカラーとして推しているファッションブランドもあるほどで、これをうまくこなせれば、即トレンドスタイルが完成。

だが、意外とハードルの高い色であり、そのスタイリングにはワザが試される。BRUDERのスーパーバイザーの戸賀敬城氏や、スタイリストのKim-Chang氏もゴルフに一押しのカラーであるが故、これをゴルファーならぜひうまく取り入れてみたいものだ。

 

【グリーンのゴルフウェアの着こなしについて】

― 緑という色が与える印象

まずはグリーンが与える印象はどんなものかをおさらいしてみよう。沈静色・重量色であり、つまり沈静作用があり、重みを感じさせる。

ご存じのとおり木、草、森などの自然の色であり、心身のバランスを整え、心を落ち着かせてくれる。色の濃淡により異なるが、薄い色は穏やかでリラックスした、濃い色は若さやフレッシュさを印象づけてくれる。ゴルファーに大切な集中力を高める印象も持つ。

 

― どんな色の組み合わせがいい?

グリーンは暖色でも寒色でもない中間的な色(中性色)なので、そのイメージは合わせる色で左右される。たとえば色相環でいえば、補色(反対色)関係にある赤はお互いの色を目立たせる効果がある。看板やサラダなどで見かける色使いだが、ウエアにおいてはNG。なぜなら派手過ぎてしまう。

着こなしにおいて相性のいい色は、まず白。白いキャンバスにはどんな色も似合うようにしっくりくる。黒も落ち着きを与えてくれる。白黒の延長線上でグレーもよく合う。つまりグリーンと無彩色ならうまくマッチする。 色相環でいえば隣に位置する寒色である紺(ネイビー)系も好相性。 大人っぽくまとめるなら無彩色と紺と憶えておこう。

濃いグリーンなどビビッドな色を取り入れるときは、まずは着こなしにおける面積を少なくすればハードルが下がる。差し色やアクセント使いから始めるといいだろう。

また暖色である黄、赤などと合わせると子供っぽくなるので注意が必要だ。緑と黄、赤はビーチならOKだろうが、ゴルフ場というオケージョンを考えれば派手ならいいという訳にはいかない。あくまでグリーンをスタイリッシュに、 大人としてこなす方向で考えるべきなのだ。

また緑の多いゴルフ場でのウエアという視線も忘れてはいけない。次から初級者向け・中級者向け・上級者向けのレベル別に分けて、知っておくべきコーディネートテクニックを紹介しよう。

【レベル別コーディネート】

 

― 初級者向けコーディネートのカギ 「ポイント使い&統一感」

気を付けるべき点は2つ。1つ目は、グリーンの面積を小さく抑え、ポイント使いすること。2つ目は、全体を寒色のネイビートーンでまとめて統一感を与えグリーンを落ち着かせること。全体を見渡すと帽子、切り替え、靴にグリーンがさりげなく差し色されている。こんなアンダーステイトメントなグリーン使いなら初心者でも簡単だ。

グリーン×ネイビーポロシャツ ¥12,500 ホワイトグローブ ¥1,800 ネイビーベルト ¥6,800/以上トミー ヒルフィガー ゴルフ ネイビーパンツ ¥11,000 グリーンキャップ ¥4,800/以上BIRDS OF CONDOR ホワイト×グリーンシューズ オープン価格/以上ニューバランスゴルフ ※すべて税抜

★使用アイテム★トミー ヒルフィガー ゴルフの“グリーン×ネイビーポロ”

 

― 中級者向けコーディネートのカギ 「落ち着いた色との組み合わせ」

パンツにグリーンを投入し、一気に着こなしの中で占める面積を増やしてみる。カラーパンツというカテゴリーがファッションにはあるぐらいなので、これならゴルファーでも取り入れやすいスタイルだろう。合わせる色は白や黒に比べ、優しい対比でまとまるグレー。パンツ以外をグレイッシュにすれば大人っぽくクールだ。

グレーポロシャツ ¥16,000 グリーンパンツ ¥11,000 グレーキャップ ¥4,800/以上ニューバランス ゴルフ グレーシューズ オープン価格/以上TRUE(4月上旬発売) ※すべて税抜

★使用アイテム★ニューバランス ゴルフの“グリーンパンツ“

 

― 上級者向けコーディネートのカギ 「視線を集める位置にグリーンを配置」

これまでの中で一番コントラストがはっきりしたコーディネーション。視線が集まるトップスにグリーンを配置。白を利かせることでグリーンを前に出した上級コーディネーションだがコツがある。爽やか過ぎる男にしないために、帽子はハットにしたり、ニットを肩掛けしたりとリゾート風にまとめるのがスタイリッシュ。

グリーン花柄ポロシャツ ¥11,000 肩に掛けた白ニット ¥14,000 白ハット ¥5,200 白シューズ オープン価格/以上キャロウェイアパレル 白パンツ ¥14,000/以上ジャックバニー バイ パーリーゲイツ ※すべて税抜

★使用アイテム★キャロウェイアパレルの“花柄ポロ”

 

― 番外編01 「バックプリントで勝負」

前からみるとグリーンは見えず普通。でも後ろから見ると…。グリーンはグリーンでも背中には本物のグリーン上の写真がプリントされており、ゴルフ場に溶け込ませるというギミックを使ったウィットに富んだ方法。キャップもフォレスト柄で、さらに溶け込み効果を狙ってある。こんな変化球的スタイルも真似してみたい。

バックフォト転写ポロシャツ ¥15,000 オリーブサッカーストライプポロシャツ ¥17,000/以上ビームスゴルフ(ビームス&ウィンズ 有楽町) キャップ¥6,000/以上ニューエラ×ビームスゴルフ(ビームス&ウィンズ 有楽町) ホワイトシューズ ¥29,000/以上フットジョイ ※すべて税抜

★使用アイテム★ビームス ゴルフの“バックフォト転写ポロ”

 

― 番外編02 「カラー分散、目をひくアイテム使い」

こちらは小物でグリーンを分散させる方法論的着こなし。カルチャー的にはレトロな雰囲気をまぶしてある。ボーダー柄のサーフシャツの配色、サンバイザー、ボウタイ、ローラースケーターがはくようなソックス、これらすべてにグリーンを配置。まさにテイストミックスでグリーンをまとめた、遊びゴコロ満載の離れワザ的着こなし。

マルチボーダーポロシャツ ¥18,000 クリアサンバイザー ¥5,800 ロゴ入りソックス ¥2,400 白シューズ ¥23,000/以上パーリーゲイツ 白ショーツ ¥12,000 グリーンボウタイ ¥3,800/以上ニューバランス ゴルフ ※すべて税抜

★使用アイテム★パーリーゲイツの“サンバイザー・ソックス”&ニューバランスゴルフの“ボウタイ“

  • Model by Laurent Takigawa
  • Shooting by Yoshiaki Tsutsui
  • Text by Go Hosomura
  • Styling by Kim-Chang
  • Hair & make up by TOYO
  • Direction by Kenji Koga
  • Edit by Yuka Sato

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ジャックバニー バイ パーリーゲイツ 株式会社TSIグルーヴアンドスポーツTel:03-6748-0092 http://jack-bunny.net/

キャロウェイアパレル キャロウェイアパレル株式会社 Tel:0120-738-884http://callawayapparel.jp/

ニューバランスゴルフ(ウエア) 株式会社TSIグルーヴアンドスポーツ Tel:03-6408-8686 http://www.newbalance-golf.com/

トミー ヒルフィガー ゴルフ 株式会社ヤマニTel:03-5806-8055 http://yamanithg.jp/

 

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