アストンマーティンDB11ヴォランテ、究極のオープンエアスポーツGT

アストンマーティンは、コンバーチブルGTモデル「DB11ヴォランテ」を発表した。昨年デビューし、既に高い評価を得ているDB11クーペに続き、オープンスポーツのDB11ヴォランテが加わったことで、DB11シリーズのラインナップがさらに充実した形だ。

パワーユニットには、510psを発揮する新開発の4.0リッターV型8気筒を搭載。DB11クーペから初めて導入された新しい接着工法による、アルミニウム構造をベースに軽量高剛性ボディを採用した。この結果、従来のDB9ヴォランテと比較して重量を26kgも削減しながら、剛性を5%も高めることに成功している。新エンジンと高剛性シャシーにより動力性能とハンドリングが強化されたことに加え、デザインの洗練度、室内居住性も改善されており、全天候型グランドツアラーとしての完成度も大幅に向上したと言えそうだ。

今回、路面状況や天候に合わせてエンジンレスポンスやシャシー特性を調整可能な、「3ステージパワートレイン&シャシーモード」も用意。このシステムはエンジンモードだけでなく、8速パドルシフトAT、電動パワーステアリング、ディファレンシャルも連動してプログラムを調整するため、より場面や環境に合ったドライブが楽しめるようになった。また、季節を問わずにオープンエアドライブを楽しむべく、ステアリングヒーターも採用されている。

エクステリアで最も特徴的なのは、やはり流麗なラインを描くコンバーチブルスタイルだろう。クラシカルな雰囲気を醸し出すソフトトップはボルドーレッド、ブラックシルバー、グレーシルバーの3色を用意。吸音性、遮音性に優れた素材による新設計の8層ルーフは、どんな悪天候であっても快適な室内空間を提供する。ルーフの開閉時間はオープンに14秒、クローズに16秒のみ。リモート操作も可能で、50km/h以下のスピードであれば走行中でも開閉可能だ。また、新たなルーフ収納設計により、DB9ヴォランテと比較してトランク容量は20%も拡大した。 この新設計のルーフトップに関しては、厳しいライフサイクル・デュアラビリティ(LCD)テストを敢行。特別な天候実験室において10万回以上も開閉させる耐久試験が実施された。LCDは世界でも最も厳しい天候条件をシミュレートするために開発された実験設備で、現実世界で10年分に相当する経年変化を、1カ月に短縮して再現する。LCDでのテスト結果は、アメリカのデスバレーや北極圏などで実施された現実世界におけるテストでも改めて確認されている。

現時点で日本における価格は発表されておらず、英国では15万9900ポンド(約2400万円)、ドイツでは19万9000ユーロ(約2663万円)、米国では21万6495ドル(約2462万円)。カスタマーへのデリバリーは2018年春を予定している。

bruder.golfdigest.co.jp

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