レンジローバー ヴェラール、色気が薫る

初代レンジローバーが成功しSUVというカテゴリーを創出した鍵は、武骨一辺倒だった オフローダーの世界観の中に、都市部でも通用するインテリジェンスを盛り込んだことだった。 初代から半世紀余りの時を経た今、ランドローバー社は品格を超越し色気すら漂わせる ニューモデル、ヴェラールを提示することで見る者を驚かせ、再びドアを開けようとしている。

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21世紀はセダンに変わってSUVが全盛の世の中になっている。歴史を振り返れば、都市型SUVともいうべき流れを作った1台はすぐに突き止めることができる。1970年にデビューしたクラシック・レンジローバーだ。オフロードにおける高い走破性と耐久性を備えながら、そこにプレミアムカーとしても通用する意匠を盛り込んだ開祖は、ミニマリズムを体現したシンプルなスタイリングによって自動車として初めてパリのルーヴル美術館に展示されたほど。かつて初代レンジローバーのプロトタイプにはVELAR=ヴェラール(ラテン語で隠された、の意)というコードネームがつけられていたが、今年47年ぶりにランドローバー社からその名がアナウンスされ、話題を呼んでいる。

レンジローバー・ヴェラールは、実際に市販が予定されている新型モデルであり、既存のレンジローバーのラインナップに付け加えられることになるという。その堂々としたスタイリングは見事なまでにこれまでのレンジローバーの流れを汲んでいるが、しかしブラックアウトされたフローティングルーフのアグレッシヴな造形や、直線・平面基調でありながら豊満な曲線で覆われたボディなど、これまでレンジローバーが培ってきたエレガンスに色気を付け加えたような作品に仕上げられている。ヴェラールは外観に負けず劣らずインテリアも斬新で、ダッシュボードのセンターセクションにはめ込まれた2面のモニターパネルによってインフォテイメントや空調を操作できるようになっているのである。

第4のレンジローバーたるヴェラールは、ヨーロッパでは今年中に発売が開始すると言われており、おそらく実車は10月の東京モーターショウにも出展されるだろう。ヴェラールは既にランドローバー・ジャパンのウェブサイトにも登場しており、ベーシックモデルが699万円~、最上級のヴェラールHSEで1005万円という衝撃とも言えるプライスも明かされている。つまりヴェラールはイヴォークとレンジローバー・スポーツの間に位置するエントリー・モデルなのだろう。デザイナーのジェリー・マクガバンはヴェラールについて「これまでとは少し異なる顧客に向けた、全く新しいレンジローバー」だと宣言している。ランドローバーが放つとびきりお洒落なSUV。ヴェラールの登場によってプレミアムSUVの世界に新たな風が吹きはじめるような気がしてならない

RANGE ROVER VELAR
6,990,000円~(税込)

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ランドローバー: http://www.landrover.co.jp/index.html

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