旅する写心~Smoke Gets In Your Eyes

今週行われるプレジデンツカップ。
メンバーを見ると、どこか寂しい感じがする。
今やゴルフ界を賑わす
LIVゴルフの存在が大きく影響しているのは明白だ。
そもそもこのプレジデンツカップの成り立ちには
グレッグ・ノーマンの発想があった。

華々しいライダーカップに対する対抗心から
そこに出場できない南アフリカやオーストラリア、
そしてアジアの選手も参加できる大会にしたいという思いから
リーダーシップを取ったのがノーマンだった。
そしてメジャー大会や国際大会の物差しとなる
ワールドゴルフランキングを作ったのも
ノーマンの影響が大きかったと言われている。

しかしゴルフ界にとってとても大事な
ワールドゴルフランキングの認定を待たずに
スタートしてしまったLIVゴルフ。
互いに振り上げた拳を収めるアイデアはまだ出てきていない。

2023年のメジャー開催までには
この「一つの物差し」がない限り、
ずっと腑に落ちないものが付いて回る。
ゴルフファンはずっと見ています。
その心が離れないうちに、、、

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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